ティー‐エフ‐アール【TFR】
読み方:てぃーえふあーる
合計特殊出生率
合計特殊出生率は、女性が妊娠可能年齢(15歳から49歳)の間に通常の出生率にしたがって子どもを生むとして、その女性が一生の間に生むことができる子どもの数をいう。合計特殊出生率が2.1以上であれば人口は増加傾向、2.1以下であれば減少するといわれている。 世界全体の合計特殊出生率の動きをみると、1950〜55年平均で5.02の水準にあったが、その後低下傾向となり、1995〜2000年平均では2.80と3を下回った。国連の推計によると、今後も出生率は低下傾向が続き、2045〜50年平均では世界全体で2.02、先進地域では1.79、発展途上地域では2.05と予想されている。世界の合計特殊出生率(2005〜2010年平均)を地域別にみると、アフリカが4.67と、他地域を大きく引き離して最も高い。次いで、ラテンアメリカ(2.37)、アジア(2.34)、オセアニア(2.30)の順となっている。ヨーロッパは1.45と低く、北部アメリカは2.00となっている。また、国・地域別にみると、最も高いのはニジェール(7.19)であり、次いで、ギニアビサウ(7.07)、アフガニスタン(7.07)の順となっている。一方、最も低いのはマカオ(0.91)であり、次いで、香港(0.97)、ベラルーシ(1.20)、韓国(1.21)、ウクライナ(1.22)、ポーランド(1.23)、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(1.23)の順となっている。(神原咲子)
参考資料:平成19年版 少子化社会白書
合計特殊出生率
(TFR から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/08 05:58 UTC 版)
合計特殊出生率(ごうけいとくしゅしゅっしょうりつ、英: Total fertility rate、略称: TFR)とは、一人の女性が一生の間に出産する子供の人数[1]。15~49歳までの全女性の年齢別出生率を合計した人口統計の指標[2]。TFRが人口置換水準(2.07)を下回ると、その国及び地域の次世代の人口が自然減する[3]。
注釈
出典
- ^ 【厚生労働省】合計特殊出生率について 2021年10月9日閲覧
- ^ a b Gietel-Basten, Stuart; Scherbov, Sergei (December 2, 2019). “Is half the world's population really below 'replacement-rate'?”. PLOS ONE 14 (12): e0224985. Bibcode: 2019PLoSO..1424985G. doi:10.1371/journal.pone.0224985. PMC 6886770. PMID 31790416 .
- ^ 小項目事典,百科事典マイペディア,デジタル大辞泉,日本大百科全書(ニッポニカ),世界大百科事典内言及, ブリタニカ国際大百科事典. “合計特殊出生率とは”. コトバンク. 2022年6月4日閲覧。
- ^ “2つの出生力推移データが示す日本の「次世代育成力」課題の誤解-少子化社会データ再考:スルーされ続けた次世代育成の3ステップ構造-”. ニッセイ基礎研究所. 2022年6月4日閲覧。
- ^ “少子化は「未婚者の増加」だけが原因じゃない | ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―”. 東洋経済オンライン (2017年11月16日). 2022年6月4日閲覧。
- ^ 厚生労働省公式サイト - 合計特殊出生率について
- ^ a b Craig, J (1994). “Replacement level fertility and future population growth”. Population Trends (78): 20–22. PMID 7834459 .
- ^ 内閣府ホームページ
- ^ a b “The surprising global variation in replacement fertility”. Population Research and Policy Review 22 (5/6): 575. (2003). doi:10.1023/B:POPU.0000020882.29684.8e .
- ^ “戦闘部隊に女性増加中、中東最強イスラエル軍「男女混成部隊」”. www.afpbb.com. 2022年5月19日閲覧。
- ^ 澤口右樹「現代イスラエルにおける軍隊と女性 : 女性の軍隊経験の語りから」『日本中東学会年報』第35巻第2号、日本中東学会、2020年1月、33-70頁、doi:10.24498/ajames.35.2_33、ISSN 0913-7858。
- ^ 先進国で出生率 3以上の国がある? - 北海道医師会
- ^ “「超正統派」優遇 高まる不満 イスラエル、異例の再選挙へ:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2022年5月19日閲覧。
- ^ a b “平成18(2006)年版 厚生労働白書”. 厚生労働省. 2011年3月29日閲覧。 (合計特殊出生率は第二次ベビーブーム以降、人口置換水準を下回っている)より
- ^ “平成21(2009)年 人口動態統計(確定数)の概況”. 厚生労働省 (2010年9月2日). 2010年10月3日閲覧。2009年は1.37であった。
- ^ “平成27(2015)年人口動態統計(確定数)の概況”. 厚生労働省. 2016年12月25日閲覧。
- ^ “平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の結果を公表します”. 厚生労働省. 2019年6月7日閲覧。
- ^ “出生数 最少の94万6000人 出生率1.43、2年連続低下”. 2018年12月22日閲覧。
- ^ “出生数、初の100万人割れ”. 朝日新聞. 2016年12月25日閲覧。
- ^ “出生数「86万ショック」 少子化白書”. 日本経済新聞. 2020年8月23日閲覧。
- ^ https://www.fsight.jp/4895
- ^ “European data”. www.ssc.upenn.edu. 2020年1月27日閲覧。
- ^ “The End of 'Lowest-Low' Fertility?”. Max Planck Institute for Demographic Research (2019年11月). 2020年1月27日閲覧。
- ^ “Data”. www.rug.nl. 2020年1月27日閲覧。
- ^ https://m.guancha.cn/Books/2010_11_22_51305.shtml
- ^ 専門家が中国政府の人口統計に疑問符 実際の人口は12.8億人程度か=台湾報道 Copyrights(C)wowkorea.jp 106 2021年12月6日。
- ^ “第2章 人口・世帯”. 総務省 統計局. 2021年9月19日閲覧。 2-25 標準化人口動態率及び女性の人口再生産率より。
- 1 合計特殊出生率とは
- 2 合計特殊出生率の概要
- 3 先進国の合計特殊出生率
- 4 極低出生率
- 5 関連用語
- TFRのページへのリンク