RSS 1.0の系統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 14:40 UTC 版)
こうした混乱のなかで、RSSでよく使われる語彙や使われる要素群を「コア」として定義し、それ以外は拡張する側が独自の語彙を「モジュール」として定義することで、中核語彙と拡張性を保証させようとする提案が RSS-DEV ワーキンググループ内で起こり、その成果として2000年12月にRSS 1.0がリリースされた。 RSS 1.0は0.9時代に用いられていたRDFを再び採用し、RSSが持つ「メタデータ記述」としての側面を主眼に置いたフォーマットとなっている。 また、RSSコアモジュールの他に公式なモジュールとして、Dublin Core モジュール、Syndication モジュール及び Content モジュールが定められた。これにより RSS 0.9の不満であった語彙の乏しさを解消させ、またコンテンツ配信手段としてRSS 1.0を採用する道を残すものとなった。 RSS 1.0 の登場は、(メタデータ記述技術としての)RSSの中核語彙及び拡張性を保証するものとなった。しかしRDFを再び採用したこと、モジュールによるXML名前空間の複雑化はすべてのRSS配信者を満足させず、RSS 0.91 系のフォーマットを拡張する動きが再びみられることとなった。
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