Odoacerとは? わかりやすく解説

オドアケル【Odoacer】


Odoacer

名前 オドアケル; オドヴァカル

オドアケル

(Odoacer から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/09 23:04 UTC 版)

オドアケルラテン語: Odoacer, 433年 - 493年3月15日)は、5世紀に活躍したローマ帝国の軍人。西ローマ皇帝ロムルス・アウグストゥルスを廃位してローマ帝国のイタリア領主となった。兄弟に東ローマ帝国の軍司令官オノウルフスがいる。オドワカル(Odovacar)あるいはイタリア語オドアクレOdoacre)とも言う。


注釈

  1. ^ このことからオドアケルを最初のイタリア王(rex Italiae)とみなす場合もあるが、オドアケルをイタリア王に含めるかどうかついては議論がある。
  2. ^ ゼノンはユリウス・ネポスの風評が悪いことを気にしており、ユリウス・ネポスを全面的には支持していなかった[4]
  3. ^ オドアケルの兄弟オノウルフスは当時、イリュリクムマギステル・ミリトゥムとして東ローマ帝国のバルカン方面軍団を指揮していた。
  4. ^ 東ローマ皇帝レオ1世の妻。ゼノンの対立皇帝バシリスクスの姉妹。
  5. ^ これをもって一般に東ゴート王国が成立したとみなされている。

出典

  1. ^ a b c [オドアケル]『西洋古典学事典
  2. ^ a b パランク1976、p.127。
  3. ^ オストロゴルスキー2001、p.86。
  4. ^ a b c 尚樹1999、p.130。
  5. ^ リシェ1974、p.116。
  6. ^ A.H.M.Jones, The Later Roman Empire: 284–602 (Baltimore: Johns Hopkins, 1986), pp. 254f
  7. ^ Sr. Genevieve Marie Cook, The Life of Saint Epiphanius by Ennodius: A translation with an introduction and commentary (Washington: Catholic University of America, 1942), pp. 12f
  8. ^ a b c d e リシェ1974、p.90。
  9. ^ [オドアケル]『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典TBSブリタニカ
  10. ^ 尚樹1999、pp.131-132。
  11. ^ ピエール・マラヴァル 著、大月康弘 訳 『皇帝ユスティニアヌス』白水社、2005年、84頁。ISBN 9784560508831 
  12. ^ ヘンリー・R.ロイン「テオドリック(テオドリクス)大王」 『西洋中世史事典』東洋書林、2016年。ISBN 4887211759 
  13. ^ 「アナスタシウス1世」『西洋古典学事典』。
  14. ^ ギボン1954、p.292。
  15. ^ a b J. B. Bury, History of the Later Roman Empire: From the Death of Theodosius I to the Death of Justinian, ch.12
  16. ^ a b 『ブリタニカ国際大百科事典』[ローマ史]、TBSブリタニカ、p.759。
  17. ^ a b 『アシェット版 図説ヨーロッパ歴史百科 系譜から見たヨーロッパ文明の歴史』原書房、p.79。
  18. ^ パトリック・J・ギアリ 著、鈴木, 道也、小川, 知幸、長谷川, 宜之 編 『ネイションという神話 ヨーロッパ諸国家の中世的起源』白水社、2008年、138頁。ISBN 9784560026328 
  19. ^ ギボン1954、pp.285-286。
  20. ^ a b ギボン1954、p.288。


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