OSにおけるスケジューリングアルゴリズムの選択法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 04:28 UTC 版)
「スケジューリング」の記事における「OSにおけるスケジューリングアルゴリズムの選択法」の解説
OS設計の際、そのシステムを使用するにあたって最善のスケジューリングアルゴリズムは何かを検討する必要がある。あらゆる用途に最善といえる単一のスケジューリングアルゴリズムは存在せず、上述の各種スケジューリングアルゴリズムを組み合わせたり拡張したりして使っているOSが多い。例えば、Windows NT/XP/Vista は固定優先度プリエンプティブ・スケジューリングとラウンドロビンとFIFOを組み合わせた多段フィードバックキューを採用している。このシステムでは、プロセスがそれまでに動作してきた状況や待ち続けた状況に従い、優先度を動的に調整する。優先度ごとにキューがあり、高優先度のキューではラウンドロビン・スケジューリング、低優先度のキューではFIFOを採用している。応答時間はほとんどのプロセスで短くなり、短いが重要なプロセスは特に素早く完了する。高優先度のキューはラウンドロビンなのでプロセスが一定時間単位しか動作しないため、スタベーションは起こりにくい。
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