ショパン:ヘクサメロン変奏曲(第6変奏)
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ショパン:ヘクサメロン変奏曲(第6変奏) | Hexameron variations KK.IIb/2 CT230 | 作曲年: 1837年 出版年: 1838年 献呈先: Princese Cristina Belgiojoso née Trivulzio |
作品解説
クリスティーヌ・ベルジョジョーソ=トリヴルヅィオ公爵夫人の計画により、フランス在住のイタリア移民のための慈善コンサートに際して、1837年に6人の作曲家が合作で手がけた変奏曲であるため、「へクサメロン(ギリシャ語で6編の詩という意味)」というタイトルが付されている。この作品に関わった6人の作曲家とは、リスト、タールベルク、ピクシス、ヘルツ、チェルニー、そしてショパンである。この変奏曲の主題は、ベッリーニのオペラ《清教徒》の行進曲で、全体の監修はリストによるが、ショパンが第6変奏を担当した。
他の作曲家による変奏と異なり、ショパンの手によるこの第6変奏が、ラルゴの4分の4拍子で書かれていることは、特筆すべきであろう。ノクターンの性格を持ち、右手が奏するメロディーは、左手の重音による伴奏に伴われている。
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