エラストマー (Elastomer)
エラストマー
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/28 12:27 UTC 版)
エラストマーとは粘弾性を持ち小さい分子間相互作用を持つために、他の材料と比較して、小さいヤング率と大きい破壊ひずみを持った高分子の総称のことである[1][2]。 弾力のある(elastic)な高分子(polymer)という意味のかばん語として生まれたエラストマー[3]という用語は、ゴムとほぼ区別なく使われるが、加硫されたものについてはゴムと呼ばれる事が好まれる。[4] エラストマーの高分子を構成するモノマーは炭素、水素、酸素、シリコンなどの元素から通常構成されている。 エラストマーは、そのガラス転移温度より上の温度では非晶質の高分子であり、共有結合を切断することなく、かなり大きな分子鎖の再配置が可能である。そのため、室温ではそのようなエラストマーは比較的柔らかくて(ヤング率が3MPa程度)、容易に変形する。エラストマーの主な用途としては封止材や接着剤や、成形された柔軟な部品が挙げられる。いろいろな種類のエラストマーが、タイヤ、靴のソール、振動を減衰したり遮断したりするための部品などの多種多様な分野で使われている。 エラストマーの重要性は、世界での市場規模が2020年に560億米ドルにも上ると予測されていることからもわかる。[5][6]
- ^ "エラストマー". 化学辞典 第2版. コトバンクより2022年2月2日閲覧。
- ^ De, Sadhan K. (31 December 1996). Rubber Technologist's Handbook, Volume 1 (1st ed.). Smithers Rapra Press. p. 287. ISBN 978-1859572627. オリジナルの2017-02-07時点におけるアーカイブ。 2017年2月7日閲覧。
- ^ “Elastomer Chemical Compound”. Encyclopædia Britannica. Encyclopædia Britannica. 2017年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月7日閲覧。
- ^ Alger, Mark (21 April 1989). Polymer Science Dictionary. Springer. p. 503. ISBN 1851662200. オリジナルの2017-02-07時点におけるアーカイブ。 2017年2月7日閲覧。
- ^ “Market Study on Synthetic Rubber”. Ceresana.com. 2013年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月28日閲覧。
- ^ “Global rubber market to generate $56000 million by 2020”. British Plastics and Rubber (BP&R) (2013年7月). 2018年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月21日閲覧。
- 1 エラストマーとは
- 2 エラストマーの概要
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