EGSnrc
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/04 13:22 UTC 版)
「Electron Gamma Shower」の記事における「EGSnrc」の解説
EGSnrc は 1keV - 10GeV の粒子について電子光子輸送のモンテカルロシミュレーションを行うことを目的とした汎用ソフトウェアツールキットである。放射線関連分野において世界的に広く利用されている。 EGSnrc の実装では荷電粒子輸送や原子散乱の散乱断面積のデータの正確度・精度が向上している。 荷電粒子多重散乱アルゴリズム (charged particle multiple scattering algorithm) を採用することで正確度を犠牲にせずステップサイズを大きくすることが可能になった。このアルゴリズムは EGSnrc が高速なシミュレーションを実現する上で重要な特徴となっている。 加えて EGSnrc には egs++ と呼ばれる C++のクラスライブラリが含まれる。egs++ を用いて、幾何配置や放射線源について詳細なモデル化をすることができる。 EGSnrc はオープンソースであり、 GitHub において AGPLライセンス のもと頒布されている。ユーザーサポートを行うGoogle+コミュニティも存在している。 EGSnrc の最も有名な活用例としてはOMEGAプロジェクトの一部としてNRCとウィスコンシン大学マディソン校が共同で開発したBEAMnrcがある。 BEAMnrc を用いるとあらゆる種類の医療用加速器をモデル化することが可能である。
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