2011年のアジアシリーズとは? わかりやすく解説

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2011年のアジアシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/25 07:41 UTC 版)

2011年のアジアシリーズ2011 Asia Series2011年亞洲職棒大賽2011년 아시아 시리즈)は、2011年11月25日から11月29日まで台湾台中インターコンチネンタルスタジアム及び桃園国際野球場で開催されたプロ野球アジアチャンピオン決定トーナメント。

本アジアシリーズはNPB日本)、KBO韓国)、CPBLチャイニーズタイペイ)に加え、ABLオーストラリア)が初参加し、4ヶ国のチームにて開催された。前回大会まで出場していた中国国内リーグの事情により今回の参加を見合わせることとなった。

優勝は韓国のサムスン・ライオンズで、韓国勢としては初のアジアシリーズ優勝となった。また、日本から出場した福岡ソフトバンクホークスが決勝で敗れ、2005年の第1回開催から続いた日本勢の連覇は4で止まった[1]

開催背景

2008年大会2007年大会のオフィシャルスポンサーだったコナミが撤退[2]、後援を行っていた読売新聞社も手を引いた影響により2009年及び2010年は行われなかったが、2011年3月18日に大会開催地を日本から台湾に移し開催すること会見にて発表[3]4月21日台北市にて行われた「第2回アジア・オセアニア ベースボールサミット」にて、台湾にて開催されることを再確認した[4]

本大会はCPBLが各リーグから協力を得て、台湾での開催を実現。またCPBLは2009年2010年に日本で行われた「日韓クラブチャンピオンシップ」に習い、2010年に「CPBL-KBOクラブチャンピオンシップ2010」をアジアシリーズのテスト大会として開催するなど、運営面での準備を進めていた。また当初「アジアシリーズ2011」は11月11日の開幕を予定していたが、日本の東日本大震災によりNPBのシーズン開幕が遅れ、予定されていたアジアシリーズの日程と日本シリーズの日程が重複する事態となってしまい、5月18日、アジアシリーズ運営委員会から参加チームならびに日程が発表された[5]

謝謝台湾1125

東日本大震災以降の台湾からの日本へ支援活動他に、球場へ「頑張れ日本」という横断幕を掲げたり、「加油日本」とかかれたシールを貼り試合をしてくれたチーム等の中華職業棒球大聯盟(以下、CPBL)における日本への支援を、台湾在住の日本人留学生が見て感動し、また2011年のアジアシリーズを台湾で開催することを受け、「台湾野球界・台湾の人々に感謝の気持ちを伝えたい」と考えた留学生が発起人となり、2011年11月25日に行われた日本対台湾戦にて、台湾への感謝を伝えるフライヤー配布、台湾への感謝を伝える動画を球場のビッグスクリーンを用いての放映を行った。

放映に当たっては、発起人が放送料を台湾の留学生や有志から募ったが、CPBL側が受け取りを拒否したため、無償にて放映を行った。

尚、CPBL側への打診の前に、日本側のNPBやプロ野球12球団に協力を求めるE-mailを送ったが、具体的な進展は何一つ無かったという[6]

大会概要

賞金
  • 優勝チーム 1500万台湾ドル[7](他に優勝ペナント)
  • 準優勝チーム 1000万台湾ドル[7]
  • 第3位・4位チーム 250万台湾ドル[7]
放送

出場チーム

試合結果

予選リーグ

順位 チーム名 勝率 GB 得点 失点
1 福岡ソフトバンクホークス 3 0 1.000 - 19 5
2 サムスン・ライオンズ 2 1 0.667 1 16 14
3 統一セブンイレブン・ライオンズ 1 2 0.333 2 11 14
4 パース・ヒート 0 3 0.000 3 4 17

Game.1

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
パース 0 0 1 0 0 1 0 0 0 2 7 4
サムスン 0 0 3 0 0 1 0 6 X 10 12 0
  1. :張ウォン三  :ダニエル・シュミット  
  2. 本塁打
    :アランデサンミゲル(6回)
    :申命澈(8回)
  3. 審判
    [球審]蘇建文
    [塁審]山村(1B)、張展栄(2B)、佐藤(3B)
  4. 開始:12時00分

Game.2

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
統一 0 2 0 0 0 0 0 0 3 5 9 2
福岡ソフトバンク 1 0 2 0 3 0 0 0 X 6 7 0
  1. 新垣渚  ライアン・グリン  S金澤健人  
  2. 審判
    [球審]全日洙
    [塁審]マカイ(1B)、李永宰(2B)、ポールトン(3B)
  3. 開始:19時00分

Game.3

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
福岡ソフトバンク 0 5 0 0 2 1 0 1 0 9 11 2
サムスン 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 2
  1. 山田大樹 (1–0)  李宇善 (0–1)  
  2. 審判
    [球審]ポールトン
    [塁審]蘇建文(1B)、マカイ(2B)、張展榮(3B)
  3. 開始:12時00分

Game.4

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
統一 0 0 0 0 2 0 0 0 0 1 3 10 0
パース 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 4 3
  1. 王鏡銘  :キャメロン・ラム  S:林岳平  
  2. 開始:19時00分

Game.5

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
福岡ソフトバンク 1 0 0 0 2 1 0 0 0 4 9 1
パース・ヒート 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3
  1. 巽真悟  :トレバー・コーエー  
  2. 審判
    [球審]張展栄
    [塁審]全日洙(1B)、蘇建文(2B)、李永宰(3B)
  3. 開始:13時03分

Game.6

  • ○サムスン・ライオンズ 6 - 3 統一セブンイレブン・ライオンズ●(桃園国際野球場
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
サムスン 0 0 2 1 0 0 0 2 1 6 10 1
統一 0 0 0 1 0 2 0 0 0 3 6 1
  1. 権五俊  ライアン・グリン  S呉昇桓 (1)  
  2. 本塁打
    :郭俊佑(6回)
    :崔炯宇(8回)
  3. 審判
    [球審]山村
    [塁審]マカイ(1B)、佐藤(2B)、ポールトン(3B)
  4. 開始:19時00分

決勝

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
サムスン・ライオンズ 0 0 0 0 5 0 0 0 0 5 8 0
福岡ソフトバンクホークス 1 0 0 0 0 0 0 2 0 3 10 1
  1. 張洹三  岩嵜翔  S呉昇桓  
  2. 審判
    [球審]蘇建文
    [塁審]マカイ(1B)、張展栄(2B)、ポールトン(3B)
  3. 開始:19時05分

脚注

  1. ^ “アジア・シリーズ:ソフトバンクVならず 決勝で3-5”. 毎日新聞. (2011年11月30日). http://mainichi.jp/enta/sports/news/20111130k0000m050127000c.html 
  2. ^ コナミは2011年より「KONAMI 日本シリーズ」の冠スポンサーとなっている。
  3. ^ 「アジアシリーズ2011」は中華台北で開催 日本野球機構オフィシャルサイト 2011年3月18日付
  4. ^ 第2回アジア・オセアニア ベースボールサミットを開催 日本野球機構オフィシャルサイト 2011年4月21日付
  5. ^ 「アジアシリーズ2011」は11月25日開幕、豪州が初参加 日本野球機構オフィシャルサイト 2011年5月18日付
  6. ^ 「謝謝台湾1125」公式ブログ
  7. ^ a b c 亞洲職棒大賽 倒數一百” (中国語). 大紀元. 2011年11月6日閲覧。



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