2級キャリアコンサルティング技能士(熟練レベル)
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「キャリア・コンサルタント」の記事における「2級キャリアコンサルティング技能士(熟練レベル)」の解説
2007年にまとめられたキャリアコンサルティング協議会の報告書「キャリアコンサルティングに関する実態調査結果報告書」は、「過半数の会社で資格呼称や内容に団体のばらつきがあることに疑問が呈された。業界として扱いづらく、キャリアコンサルタントとは何かということになってしまうという恐れも一部では語られた。」と指摘した。また、厚生労働省が発表した「キャリアコンサルタント制度のあり方に関する検討会」報告書は、「『職業能力形成システム(通称「ジョブ・カード制度」)』参加者に対し、実施されるキャリアコンサルティングの担い手としてのキャリアコンサルタントの充実の必要性が生じている。(中略)専門的なキャリアコンサルタントの養成へ向けた質量両面で充実を図る取組みが不可欠となっている。」とする一方で、「キャリアコンサルタントのレベルアップと試験の統一を図ることを目的とするのであれば、参入規制を伴う業務独占資格のような制度ではなく、技能検定のような、一定の能力水準にあることを公証するシステムを用いることが考えられる。」と指摘した。 これらの答申等を踏まえ、国の技能検定制度の一種としてキャリアコンサルティング技能士が2008年に新設された。試験は、特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会が実施する。 2級キャリアコンサルティング技能検定を受検するには、原則として5年以上の実務経験が必要だが、標準レベルキャリアコンサルタントの者は3年、標準レベルキャリアコンサルタント養成研修と同等若しくはそれ以上の養成研修を受講し修了した者は4年の実務経験でよい。そのほかにも、大学や大学院にて規定の単位を取得した者も実務経験年数が短縮される。検定試験は実技試験と筆記試験からなるが、標準レベルキャリアコンサルタントは「特例講習」を受けることで、学科試験が免除される。
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