黄色・クリーム色便
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 05:38 UTC 版)
「便の色・尿の色」の記事における「黄色・クリーム色便」の解説
食物中の脂肪は膵リパーゼ(酵素)によって分解され小腸から吸収されるが、膵外分泌機能障害によって膵リパーゼが不足すると中性脂肪が消化されず便中の脂肪が増加する。 正常な便では便の乾燥重量の10-25%(100gの便中で5g以下)が脂肪であるが、100gの便中で脂肪が10g以上になると脂肪便とされ、脂肪便は光沢があり、脂肪便は黄色からクリーム色(乳白色)、または灰白色になる。 欧米では慢性膵炎患者の50%以上が脂肪便になるが、日本では体質の違いと食習慣の違いなどで慢性膵炎患者のなかで脂肪便になるのは3-5%に過ぎない。 膵臓以外では閉塞性黄疸でも胆汁が排出されず脂肪の消化が妨げられ便の脂肪分が増加することがあるほか、種々の腸疾患で腸の脂肪吸収能力が低下して脂肪便になることもある。脂肪便を引き起こす腸疾患も欧米では多いが、比べると日本では少ない。
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