黄色極超巨星
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黄色極超巨星[要出典] (おうしょくごくちょうきょせい、英: Yellow hypergiant) は、拡がった大気を持つ大質量の恒星である。スペクトル型は、Aの後期からKで、質量は太陽質量の20倍から50倍である。カシオペヤ座のカシオペヤ座ρ星のような黄色極超巨星は、周期的な爆発を繰り返しているように見えるが、これは周期的もしくは継続的な恒星の減光によるものである。黄色極超巨星は、宇宙では極めて珍しいと考えられている。核燃料を極めて速く消費するため、黄色極超巨星は、超新星または極超新星になるまで、ほんの数百万年間しか主系列星に留まらない。黄色極超巨星は、赤色超巨星の段階が終わり、青色方向に遷移する途中の段階である。ヘルツシュプルング・ラッセル図においては、赤色超巨星の後のいわゆる"Yellow Evolutionary Void"の段階で、大気は不安定になり、青色に向かって行くところであるが、最も明るい黄色極超巨星のHD 33579は、まだ赤色の領域に達していないという、化学的、表面重力的な強い証拠がある[1]。黄色極超巨星は、核にある核燃料を急速に使い果たし、タイプIIの超新星爆発を起こすことができる。
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- ^ a b Stothers, Richard B.; Chin, Chao‐wen (2001). “Yellow Hypergiants as Dynamically Unstable Post–Red Supergiant Stars”. The Astrophysical Journal 560 (2): 934-936. Bibcode: 2001ApJ...560..934S. doi:10.1086/322438. ISSN 0004-637X.
- ^ Seeds, Michael A. (2004). Astronomy: The Solar System and Beyond (4th ed.). Brooks Cole. ISBN 978-0534421113.
- ^ a b “'Fried Egg' Nebula Cracks Open Rare Hypergiant Star”. Space.com (2011年9月28日). 2017年10月21日閲覧。
- ^ a b “Feast your Eyes on the Fried Egg Nebula”. ヨーロッパ南天天文台 (2011年9月28日). 2017年10月21日閲覧。
- ^ Chesneau, O. et al. (2014). “The yellow hypergiant HR 5171 A: Resolving a massive interacting binary in the common envelope phase”. Astronomy & Astrophysics 563: A71. arXiv:1401.2628v2. Bibcode: 2014A&A...563A..71C. doi:10.1051/0004-6361/201322421. ISSN 0004-6361.
- 1 黄色極超巨星とは
- 2 黄色極超巨星の概要
黄色極超巨星
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黄色極超巨星は非常に珍しい種類であり、銀河系に7つしか知られていない。[要出典] カシオペヤ座ρ星:カシオペヤ座北部にあり、太陽の50万倍の光度を持つ。 カシオペヤ座V509星 わし座V1302星 IRAS 17163-3907 りゅうこつ座V382星[要出典]
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