黄色と黒、性質名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 00:06 UTC 版)
日本では虎の体色は「黄と黒」と表される。例えば「警戒ロープ」「警戒用テープ」はその色(黄色と黒)から、「虎ロープ」「虎ヒモ」「トラテープ」と呼ばれることがある。同様にセーフティーコーン(パイロン)間を繋ぐ縞模様の棒も「トラバー」と呼ばれる(工事現場などで使用されている)。しかし、実物および写真を見ても厳密には黄色ではなく、ある程度誇張されたあるいは比喩的な表現である。日本での「黄と黒」の表現が何に由来するかは不明である。 生物名としてトラを使う例は多い。一つには縞模様をトラに見立てたもの、トラマルハナバチ、トラカミキリ、タイガーサラマンダー、トラフグなどがある。特に黄色と黒の縞に対して使うが、普通の縞模様を指す例もある。またトラフシジミなどのように虎斑という語もある。他には虎の尾は太くて、それを立てる行動があることから、細長くて立ちがちなものを虎の尾という。トラノオシダ、オカトラノオ、ウミトラノオ、ミズトラノオ(一回り小さいとミズネコノオ)などがある。 魚類ではイタチザメを英語で「Tiger Shark」と呼ぶのは若魚に見られる虎のような縞模様と、人食い鮫にされる獰猛さを虎に準えたものである。他にも大型の肉食魚でもゴライアスタイガーフィッシュという種も、その獰猛な性質と外観からそう呼ばれている。違う生活場所で、同じく食物連鎖の頂点に立つシャチも「海のトラ」と呼ばれており、コブラ科の危険な猛毒蛇の一種も、その気性の荒さと毒の強さから「タイガースネーク」と呼ばれて恐れられている。 アメリカ合衆国では虎の体色はオレンジと黒とされる。虎をモチーフにしたスポーツチームのチームカラーも、MLBのデトロイト・タイガースやNFLのシンシナティ・ベンガルズのようにオレンジと黒の2色となることが多い。
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