黄玉郎の時代とは? わかりやすく解説

黄玉郎の時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 04:39 UTC 版)

香港の漫画」の記事における「黄玉郎の時代」の解説

当初日米漫画影響強く受けていた香港の漫画であるが、1971年カンフー映画スピード感を反映させた黄玉郎による『龍虎門英語版)』(初名は『小流氓』)、上官小宝による『李小龍』の連載が始まると多く読者獲得し香港独自の作風として発展していく。劇画タッチアクション漫画人気前にそれまで存在した連環画香港市場から駆逐されるに至ったが、その過激な暴力表現香港政庁1975年出版規制法を制定するほどの社会問題とされることもあった。 1980年になると馬栄成により『中華英雄中国語版)』が発表される香港における武術アクション漫画地位確実なものとなった当時人口500強の香港最大20部を売り上げた作品は、馬栄成香港代表する漫画家としたばかりか、過激なアクション表現香港漫画表現主流として確立する至ったこうした作品出版した黄玉郎「玉郎国際集団有限公司」の経営も順調そのものであり、人気作家との契約締結し自身も『酔拳』、『如来神掌』、『玉郎漫画』などのヒット作品発表自身人気二分していた上官小宝との協力関係構築し香港における漫画産業代表する企業成長香港証券取引所への株式上場果たしている。 しかし1980年代後半になると玉郎機構傘下人気漫画家独立相次ぐこととなる。劉定堅及び馮志明中国語版)による自由人出版設立され刀・剣・笑』というヒット作発表、後の黒社会漫画代表する牛佬(中国語版)も独立した。さらに1989年になると馬栄成も自ら天下出版設立し、玉郎機構独占状況変化生じたそうした中、独立後の作品準備していた馬栄成何者かに襲われ右手負傷する事件発生している。人気作家失った玉郎機構は、1987年米国大暴落ブラック・マンデー)・香港証券市場混乱ののち、経営状況悪化資金繰り行き詰った黄玉郎不祥事手を染め逮捕懲役4年実刑判決を受け漫画産業からの一時撤退余儀なくされた。

※この「黄玉郎の時代」の解説は、「香港の漫画」の解説の一部です。
「黄玉郎の時代」を含む「香港の漫画」の記事については、「香港の漫画」の概要を参照ください。

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