飽和潜水とは? わかりやすく解説

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ほうわ‐せんすい〔ハウワ‐〕【飽和潜水】

読み方:ほうわせんすい

潜水した人が急速に大気圧の場所に出たときに起こる潜函病減圧症)を防ぐため、あらかじめ体内ヘリウムなどの不活性ガス飽和状態になるまで吸収させることで、水深100メートル以深でも安全に潜水できるようにする手法加圧減圧特別なタンク内で行うため、潜水後の減圧には数日から十数日を要する


飽和潜水

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/21 08:31 UTC 版)

飽和潜水(ほうわせんすい、Saturation diving)とは、深海水圧に体をさらしつつ、超大深度への潜水を実現するための技術。これによって、100メートル以上の深度でも安全に長時間の活動ができるようになり、潜水病の危険も減った。最大で700メートル以上を潜ることも可能とされている。


  1. ^ a b c d 渡邉陽子「より深く より長く 茫洋たる海底に挑め」『セキュリタリアン』、防衛弘済会、2004年10月。 
  2. ^ a b c d e f g h i j 池田 知純『潜水の世界 人はどこまで潜れるか』大修館書店、2002年。ISBN 4-469-26505-5 
  3. ^ これは、タンクを加圧するためのヘリウムを節約するための措置である。ヘリウムは非常に高価なガスであり、また、タンクはベルよりもかなり大きいため、その分だけヘリウムを多く使用することになる。
  4. ^ これは、ベルが誤って海底にまで達した場合に、ベル内に海水が浸入することを防ぐためのものである。
  5. ^ NAVSEA. “TWA Flight 800 Salvage Report”. NAVSEA Salvage Report. http://www.supsalv.org/pdf/twa.exe 2008年8月29日閲覧。. 
  6. ^ Leffler CT, White JC (1997). “Recompression treatments during the recovery of TWA Flight 800”. Undersea Hyperb Med 24 (4): 301–8. PMID 9444061. http://archive.rubicon-foundation.org/2269 2008年6月17日閲覧。. 
  7. ^ 池上佳助. “ロシア原潜クルスク沈没が問いかけるものは何か――ノルウェーからの視点――” (PDF). 2009年8月31日閲覧。
  8. ^ a b 病院沿革自衛隊横須賀病院。2023年6月21日閲覧
  9. ^ 知床事故、19日飽和潜水で捜索 作業船「海進」が網走出港 | 共同通信 ニュース”. 沖縄タイムス+プラス. 2022年5月18日閲覧。
  10. ^ 船舶・設備一覧 | 日本サルヴェージ株式会社”. www.nipponsalvage.co.jp. 2022年5月18日閲覧。
  11. ^ “隊員らしき5人発見 陸自ヘリ事故、飽和潜水で 機体の一部も 捜索続く”. 沖縄タイムス. (2023年4月16日). https://www.okinawatimes.co.jp/articles/amp/1137068 2023年6月14日閲覧。 




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