食道裂孔ヘルニアとは? わかりやすく解説

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しょくどうれっこう‐ヘルニア〔シヨクダウレツコウ‐〕【食道裂孔ヘルニア】

読み方:しょくどうれっこうへるにあ

胃の上部横隔膜突き抜けて食道側に飛び出る病気


食道裂孔ヘルニア

hiatal hernia schema

胸とお腹区切る横隔膜食道が貫く所には食道裂孔という孔が開いています.胃の一部がこの孔を通って胸の方へはみ出している状態を食道裂孔ヘルニアといいます.胃がそのまま滑り出している滑脱型,胃の一部食道のわきを通って出ている傍食道型,両者があわさった混合型あります

滑脱型では胃と食道のつなぎめ噴門)が胸の中入ってしまうため,胃液逆流を防ぐしくみが働かなくなりますこのため胃食道逆流おこります傍食道型では食道裂孔の部分脱出した胃が締め付けられ胃粘膜からの出血や,血の巡り悪くなったりします

胃をお腹の中戻して固定し,ゆるくなった食道裂孔を縫い縮め手術が必要です.通常逆流を防ぐ噴門形成術同時に行います


食道裂孔ヘルニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/03 06:08 UTC 版)

Hiatal hernia
別称 Hiatus hernia
A drawing of a hiatal hernia
概要
種類 Sliding, paraesophageal[1]
診療科 Gastroenterology, general surgery
症状 Taste of acid in the back of the mouth, heartburn, trouble swallowing[1]
危険因子 Obesity, older age, major trauma[1]
診断法 Endoscopy, medical imaging, manometry[1]
合併症 Iron deficiency anemia, volvulus, bowel obstruction[1]
使用する医薬品 H2 blockers, proton pump inhibitors[1]
治療 Raising the head of the bed, weight loss, medications, surgery[1]
頻度 10–80% (US)[1]
分類および外部参照情報

食道裂孔ヘルニア(しょくどうれっこうヘルニア、英語: hiatal hernia)は、元来腹腔内にあり食道裂孔よりも挙上するべきでないの一部が胸腔内へ逸脱した病態を指す[1][2]

逆流性食道炎(あるいは胃食道逆流症 : gastro-esophageal reflux disease; GERD)を引き起こすことがある。

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i Roman, S; Kahrilas, PJ (23 October 2014). “The diagnosis and management of hiatus hernia.”. BMJ (Clinical Research Ed.) 349: g6154. doi:10.1136/bmj.g6154. PMID 25341679. https://semanticscholar.org/paper/f2688db3482675a16fa6021fa1cb46386cbe8a17. "However, the exact prevalence of hiatus hernia is difficult to determine because of the inherent subjectivity in diagnostic criteria. Consequently, estimates vary widely—for example, from 10% to 80% of the adult population in North America" 
  2. ^ Hiatal Hernia”. PubMed Health. 2017年4月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月3日閲覧。

食道裂孔ヘルニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 19:32 UTC 版)

食道」の記事における「食道裂孔ヘルニア」の解説

元来腹腔内にあり、食道裂孔よりも挙上するべきでない胃の一部が、胸腔内へ逸脱した病態を指す。逆流性食道炎あるいは胃食道逆流症引き起こすことがある

※この「食道裂孔ヘルニア」の解説は、「食道」の解説の一部です。
「食道裂孔ヘルニア」を含む「食道」の記事については、「食道」の概要を参照ください。

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