食性/狩り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/28 00:42 UTC 版)
「フォークランドカラカラ」の記事における「食性/狩り」の解説
フォークランドカラカラは生きた獲物を狙うハンターとしての側面と、死体などを漁るスカベンジャーの側面を併せ持つ。その食性は多岐にわたっている。以下はその例 海鳥(卵、雛、若者、怪我や病気により虚弱した成体) 家畜(例ヒツジ)の後産(胎盤など)や死体 ペンギン(卵、雛) 鰭脚類の後産(胎盤)や死体 クジラドリ ガチョウ ウサギ 小動物(ネズミのような脊椎動物、無脊椎動物のカブトムシ、ミミズなど) タコ その他の生物の死体 こうした獲物は仲間同士での奪い合いが頻発する。大抵は成体が若者を追い払って餌を独占してしまう。若者はカラス(例ワタリガラス)やハゲワシのように数十羽で群れを作るため、死骸を巡る争いは激しいものになる。スカベンジャー。ペンギン(例イワトビペンギン)のコロニーへ侵入し、手頃な大きさの雛を連れ去ることが確認されている。ペンギンにとって本種は天敵の1種であり、襲われる巣はコロニーの外側に位置している事が多い。巣穴を覗き込み微かな音を判別し比較的、地面から浅い巣穴を探しだし足で地面を掘り、クジラドリを食べる様子が撮影されている。自分でエサを探さず、エサを探し捕ったフォークランドカラカラのエサを横取りするという狡猾さを持つ。 海鳥や鰭脚類が子育てを終えて海洋へ去る冬季には食物が極端に減るため、この数ヶ月には無脊椎動物やガチョウや死肉が重要な食料源になる。ウサギやネズミといった哺乳類は年中餌食になるが、冬場には犠牲となる割合が高くなっている可能性があるまた冬季には食料不足により体重が減少してしまう。
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