阿波踊りの全国への広がり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 04:59 UTC 版)
「阿波踊り」の記事における「阿波踊りの全国への広がり」の解説
阿波の国「徳島」が本場であり、「徳島市阿波おどり」(徳島県徳島市)で、毎年130万人以上の人出がある。県内の他の市町村各地でも開催されている。歴史的には本場徳島は江戸初期からの通説もあり、その他県外では、徳島県人会などが中心となり全国各地で踊られていた。また、亜流ではあるが、徳島県及び県人会などの指導により「東京高円寺阿波おどり」(東京都杉並区)の60年をはじめ、下北沢50年超、中目黒、三鷹、初台、神楽坂などが40年超、大塚、都立家政、中村橋、糀谷、経堂、小金井、神奈川大和、埼玉狭山ヶ丘、南越谷などが30年超の歴史を持っている。 「東京高円寺阿波おどり」は、高円寺の現在の高円寺パル商店街の青年部(まどか会)が町おこしとして始めたものである。当初は隣町の阿佐ヶ谷七夕祭りに対抗して夏のイベント用に阿波踊りに似た踊りで開始され、やがて都内在住の徳島県出身者から指導を受ける形で発展した。例年120万人程度の人出があり、例年同日に行われる浅草サンバカーニバルと共に、東京の代表的な夏祭りの1つとなっている。現在は、地元商店街、町会が中心となって発足したNPO法人東京高円寺阿波おどり振興協会が主催している(詳細は東京高円寺阿波おどり#概要を参照)。 「南越谷阿波踊り」(埼玉県越谷市。詳細は南越谷阿波踊り#概要を参照)、「神奈川大和阿波おどり」(神奈川県大和市)も、元々は地元商店会や地元企業による小規模な地域祭催事ったものが発展・規模拡大したものである。いずれも高円寺ほどの規模ではないが、南越谷は例年60万人・神奈川大和は40万人程度の人出がある。 現在は徳島(例年8月中旬)以外の各地(特に関東地方)、高円寺(例年8月最終週)のほか、夏のイベントとして8月はほぼ毎日のように全国のどこかで阿波踊りが催されており、徳島の阿波踊り連がその指導に当たっている。これら全国各地で行われている阿波踊りについては後述の「各地の阿波踊り」を参照されたい。
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