デコヒーレンス
【英】decoherence
デコヒーレンスとは、量子力学において、「量子力学的重ね合わせ」と呼ばれる状態が外的要因によって破壊され、量子上の情報が失われる現象のことである。
量子コンピューターは、情報量の単位として「量子ビット」(キュービット)が用いられる。従来の情報(古典ビット)は1ビットで0と1のどちらかのみ示すことができるが、量子ビットは「量子力学的重ね合わせ」現象を利用して、0または1の情報を複数保持したまま並列に扱うことが可能とされる。このため、量子コンピュータが実現すればコンピュータの処理速度は飛躍的に向上するといわれている。
2012年現在、量子コンピュータはさまざな課題を残しており、いまだ実現されていない。その一つに、デコヒーレンスの発生によって量子ビットが失われ、情報が維持できない、という問題があり、研究開発が進められている。
参照リンク
IBM Research Advances Device Performance for Quantum Computing - (IBM News room)
量子デコヒーレンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/16 14:31 UTC 版)
量子デコヒーレンス(りょうしデコヒーレンス、Quantum decoherence)は、量子系の干渉性が環境との相互作用によって失われる現象。デコヒーレンス。
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