量子ドットとは? わかりやすく解説

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りょうし‐ドット〔リヤウシ‐〕【量子ドット】

読み方:りょうしどっと

電子微小な空間閉じ込めるために形成した直径数〜数十ナノメートル半導体結晶量子点量子箱

[補説] 電子をその波長とほぼ同じ大きさ空間注入すると、三次元のどの方向にも自由に移動できないため、特定のエネルギー状態をとる。このエネルギー状態は、量子ドットの大きさ変えることで、ある程度自由に変化させることができるため、新し機能発現する素材をつくることができる。量子ドットレーザー単電子トランジスタ量子コンピューターなどへの応用進められている。


量子ドット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/12 10:07 UTC 版)

量子ドット(りょうしドット、: quantum dot (QD)、古くは量子箱)とは、3次元全ての方向から移動方向が制限された電子状態のことである。


  1. ^ L.E. Brus (2007年). “Chemistry and Physics of Semiconductor Nanocrystals”. http://www.columbia.edu/cu/chemistry/fac-bios/brus/group/pdf-files/semi_nano_website_2007.pdf 2009年7月7日閲覧。 
  2. ^ D.J. Norris (1995年). “Measurement and Assignment of the Size-Dependent Optical Spectrum in Cadmium Selenide (CdSe) Quantum Dots, PhD thesis, MIT”. https://hdl.handle.net/1721.1/11129 2009年7月7日閲覧。 
  3. ^ C.B. Murray, C.R. Kagan, M. G. Bawendi (2000). “Synthesis and Characterization of Monodisperse Nanocrystals and Close-Packed Nanocrystal Assemblies”. Annual Review of Materials Research 30 (1): 545–610. Bibcode2000AnRMS..30..545M. doi:10.1146/annurev.matsci.30.1.545. 
  4. ^ Ekimov, A. I. & Onushchenko, A. A. (1981). “Quantum size effect in three-dimensional microscopic semiconductor crystals”. JETP Lett. 34: 345–349. Bibcode1981JETPL..34..345E. 
  5. ^ superadmin. “History of Quantum Dots” (英語). Nexdot. 2020年10月8日閲覧。
  6. ^ Reed MA, Randall JN, Aggarwal RJ, Matyi RJ, Moore TM, Wetsel AE (1988). “Observation of discrete electronic states in a zero-dimensional semiconductor nanostructure”. Phys Rev Lett 60 (6): 535–537. Bibcode1988PhRvL..60..535R. doi:10.1103/PhysRevLett.60.535. PMID 10038575.  (1988).[1]
  7. ^ 整形光波を使った量子ドットのコヒーレント制御”. 2016年11月2日閲覧。
  8. ^ 以前とは違う“トリルミナス”搭載、ソニーが65V型と55V型の4K液晶テレビを発表 - ITmedia NEWS


「量子ドット」の続きの解説一覧

量子ドット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 00:40 UTC 版)

量子コンピュータ」の記事における「量子ドット」の解説

詳細は「ケイン量子コンピュータ英語版)」および「スピン量ビット量子コンピュータ英語版)」を参照 国内では理化学研究所東京大学主な研究拠点であり、量子コンピュータ実現に向けた取り組みなされている。

※この「量子ドット」の解説は、「量子コンピュータ」の解説の一部です。
「量子ドット」を含む「量子コンピュータ」の記事については、「量子コンピュータ」の概要を参照ください。

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