遺跡の時期、性格、埋葬の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/12 21:25 UTC 版)
「サン・アグスティン」の記事における「遺跡の時期、性格、埋葬の種類」の解説
サン・アグスティン遺跡群最古の遺物は、放射性炭素年代測定によると紀元前500年にさかのぼるものがあることが確認されているため、その時期から川沿いに集落を営んでいたと考えられる。5世紀ごろから8世紀ごろまで石彫を伴うマウンドや巨石を用いたドルメン状の小神殿を築くようになる。これらは墳墓や祖先崇拝に関連する遺構であることが明らかにされている。石彫を伴うマウンドは、古墳ともいうべき墳丘墓であり、直径25mに及ぶものや立派な石室を伴うものがみられる。また、死後の世界の長い旅をイメージしたと思われる長い羨道をもつ長方形の墳墓も見られる。高い地位の人物を葬った石棺には幾何学文様が刻まれ、しばしば故人の従者を模したと思われる石彫がそばに置かれている。石棺にも丸彫りの石棺と組み合わせ式の石棺がみられる。埋葬の形態や方法はこのような墳丘墓やドルメン状の巨石墓がある一方で土坑墓、甕棺墓がみられ、火葬や二次埋葬、集団埋葬などの墓も発見されている。これらの埋葬の形態の多様性は、社会的階層のちがいによると考えられている。
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