選挙人名簿流出問題で辞職
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 22:18 UTC 版)
「松本一彦」の記事における「選挙人名簿流出問題で辞職」の解説
2021年10月26日、記者会見を開き、2019年神奈川県知事選挙で使用された真鶴町の有権者全員が記載された選挙人名簿抄本のコピーが外部に流出した問題で、松本がそのコピーを持ち出し、自身が出馬した町長選の選挙運動に使用したことを明らかにした。松本は会見に先立ち、町議会で辞職の意向を示していたが、会見では前言を翻して町長職を続投したいと表明し、会見後の取材で改めて辞職を明言した。松本は真鶴町町民生活課長を務めていた2020年2月頃、本庁舎のロッカーの引き出しから書庫の鍵を取り出し、別棟の書庫に保管されていた同町内の全有権者およそ6,600人分の選挙人名簿を持ち出して、夜間に町役場内のコピー機を使い名簿をコピーし、同年9月の町長選に立候補した際に有権者に葉書を送るのに使用。2021年7月には、真鶴町選挙管理委員会に勤務する職員に指示し、自宅に保管していた名簿のコピーを現職町議(当時。9月の町議選で落選)に届けさせた。10月29日に再度記者会見を開き、前述の町議だけでなく、町議会議長の岩本克美、元真鶴町長の青木健両町議にも名簿のコピーを渡していたことを公表し、あわせて住民基本台帳の転出届などを不正にコピーを取っていたことも明らかになった。ただし、岩本、青木両町議はいずれも名簿のコピーを選挙に使用したことは否定した。 11月4日の真鶴町議会臨時会で、松本の辞職が同意され、同日付で辞職。松本は議会で、2016年の真鶴町長選でも名簿を不正にコピーし、この町長選に立候補していた青木に提供していたことを明らかにしたが、青木はこれを否定した。松本の辞職に伴い、副町長が不在のため、町長職務代理者には真鶴町参事兼財務課長が就いた。また、岩本町議は議長を、青木町議は議会運営委員長をそれぞれ辞任した。
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