適応症の詳細
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/23 23:36 UTC 版)
ニラパリブは米国で、2017年3月に白金製剤を用いた化学療法で完全奏効または部分奏効した成人の再発上皮性卵巣がん、卵管がん、または原発性腹膜がんの維持療法に適応となった。 2019年10月、適応症が拡大され、3回以上の化学療法の前治療を受けた進行性の卵巣癌、卵管癌、原発性腹膜癌で、相同組換え欠損症(HRD)陽性の状態を伴う患者が対象となった。HRDとは、白金製剤を使用した最後の化学療法に反応してから6カ月以上経過して病勢が進行した患者において、BRCA遺伝子の欠失または欠失が疑われる変異、あるいはゲノムの不安定性の何れかによって定義される。 2020年4月には、再度適応症が拡大され、白金製剤を用いた一次化学療法で完全奏効または部分奏効した進行性上皮性卵巣癌、卵管癌、原発性腹膜癌の成人患者の維持療法にも適用されるようになった。 欧州連合(EU)では、ニラパリブは、白金製剤を用いた一次化学療法終了後に奏効(完全奏効または部分奏効)した成人の進行上皮性(FIGOステージIIIおよびIV)高悪性度卵巣癌、卵管癌、原発性腹膜癌の維持療法としての単剤療法、および白金製剤を用いた化学療法に奏効(完全奏効または部分奏効)した成人の白金製剤感受性再発高悪性度漿液性上皮性卵巣癌、卵管癌、原発性腹膜癌の維持療法としての単剤療法が適応となっている。承認されたのは2017年11月である。
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