軍政に対する批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/17 21:11 UTC 版)
「2014年ブルキナファソ反政府運動」の記事における「軍政に対する批判」の解説
ブルキナファソでは大統領が辞任した場合、議会議長が暫定的に国家元首を務めることとなっていたが10月31日、トラオレ陸軍参謀長が国家元首への就任を表明する。しかし、反政府デモ隊の中にはトラオレをコンパオレの側近とみなす者もおり、全面的な支持を得られておらず、31日にはトラオレに対する抗議デモが数千人規模で発生した。むしろ反政府勢力内部ではイザック・ヤクーバ・ジダ中佐の人気が高く、ジダ自身もトラオレを批判しており、同日中にラジオ・フランス・アンテルナショナルに対して自ら元首就任を宣言した。またこのほか、退役大将のクアメ・ルゲ(Kouame Lougue)の名前も取り沙汰されるなど、軍内部で対立が起こっていることが示唆された。結局、11月1日に開催された軍幹部による会議の結果、暫定的な国家元首にはジダが就任することがトラオレを含め全会一致で支持された。ジダはテレビ演説を行い、政権引き継ぎを表明。速やかな政権移譲も求めた。 これに対して野党勢力や反政府デモに参加した市民団体は軍政を批判し、文民による民主的な政権移行を要求。11月2日にワガドゥグー市内でジダ退陣を求め大規模デモを実施し、軍はデモ隊に威嚇射撃を行い強制排除を行った。野党勢力の指導者2人が国営放送に乗り込み自らを暫定指導者と宣言しようと試みたが、技術スタッフが職務を行わず失敗に終わった。
※この「軍政に対する批判」の解説は、「2014年ブルキナファソ反政府運動」の解説の一部です。
「軍政に対する批判」を含む「2014年ブルキナファソ反政府運動」の記事については、「2014年ブルキナファソ反政府運動」の概要を参照ください。
- 軍政に対する批判のページへのリンク