起点が正午である理由
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 15:20 UTC 版)
「ユリウス通日」の記事における「起点が正午である理由」の解説
詳細は「天文時」を参照 ユリウス通日は、天体観測に便利なように正午を起点にしている。つまり、天体観測は通常は夜間に行われるので、夜の0時(正子)の時点で日付が変わる(ユリウス通日の整数部分が増加する。)のは、不便で間違いも起こりやすい。このためユリウス通日は、正午の時点で日付が変わるように決められたのである。この慣習は「天文時」の時刻系の伝統であり、クラウディオス・プトレマイオス (2世紀頃)に始まるものである。 正午を一日の起点にする理由はもう一つある。均時差を捨象すれば、太陽の南中を観測することにより、その地点の地方時での正午は容易に知れる。これに対して正子を認識することは、正確な時計が存在しない時代には困難である。 なお、天文時の日の起点を正午とする時刻系は通常一般の時刻系と紛らわしいので、ユリウス通日を除き、1925年1月1日からは天文学では「天文時」を廃止し、正子(真夜中)を1日の始まりとする「常用時」に統一された。 詳細は「天文時の廃止の経緯」を参照 しかし、ユリウス通日については、1925年以降も継続して正午を起点としている。
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