谷山志村予想の内容とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 谷山志村予想の内容の意味・解説 

谷山志村予想(モジュラリティ定理)の内容

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/04/27 02:48 UTC 版)

谷山志村予想」の記事における「谷山志村予想モジュラリティ定理)の内容」の解説

谷山志村予想モジュラリティ定理)とは、任意の Q 上の楕円曲線は、ある整数 N に対す古典的モジュラー曲線英語版)(classical modular curve) からの整数係数を持つ有理写像英語版)(rational map)を通して得ることができる。この曲線整数係数持ち明確に表すことができる。レベル N のモジュラパラメータと呼ばれる。N がそのようなパラメータの中の最小整数モジュラリティ定理自体により、導手として呼んでいる数値であることが知られている)であればウェイト 2 とレベル N の特別な場合モジュラ形式で、楕円曲線同種従い正規化された q-展開をもつ新形式(英語版)(newform)の生成する写像として、この写像定義されるモジュラリティ定理は、次の解析的ステートメントと密接に関連する。Q 上の楕円曲線 E に楕円曲線L-函数対応させる。このL-函数は、ディリクレ級数であり、 と表すことができる。 従って、係数母函数は、 を代入すると、複素変数 τ の函数フーリエ展開の形に書くことができ、従って、q-展開係数は のフーリエ考えることができる。この方法で得られ函数は、注目すべきことに、ウェイト 2 でレベル N のカスプ形式であり、(モジュラ形式でもあるので)ヘッケ作用素固有ベクトルとなっている。これがハッセ・ヴェイユ予想(HasseWeil conjecture)であり、モジュラリティ定理より従うこととなる。 逆にウェイト 2 のモジュラ形式は、楕円曲線正則微分英語版)(holomorphic differential)に対応するモジュラ曲線ヤコビ多様体は、同種同一視すると、ウェイト 2 のヘッケ固有形式対応する既約アーベル多様体の積として書くことができる。1-次元要素楕円曲線である。(高次元要素存在し、すべてではないが、ヘッケ固有形式有理楕円曲線対応する。)曲線は、対応するカスプ形式より得られるので、この方法で構成され曲線は、元々の曲線同種である(一般に同型にはならない)。

※この「谷山志村予想(モジュラリティ定理)の内容」の解説は、「谷山志村予想」の解説の一部です。
「谷山志村予想(モジュラリティ定理)の内容」を含む「谷山志村予想」の記事については、「谷山志村予想」の概要を参照ください。


谷山・志村予想の内容

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 20:26 UTC 版)

谷山–志村予想」の記事における「谷山・志村予想の内容」の解説

谷山・志村予想とは、任意の Q 上の楕円曲線は、ある整数 N に対す古典的モジュラー曲線英語版)(classical modular curve) X 0 ( N )   {\displaystyle X_{0}(N)\ } からの整数係数を持つ有理写像英語版)(rational map)を通して得ることができる。この曲線には明示的に定義が与えられ整数係数を持つ。Level N のモジュラパラメタ表示呼ばれる。N がそのようなパラメタ表示の中で最小整数モジュラリティ定理自体により、導手という数値として知られるであれば、このパラメタ表示は、Weight 2 とLevel N の特殊なモジュラ形式、すなわち、(必要であれば同種従い正規化された 整数q-展開をもつ新形式(英語版)(newform)の生成する写像として、定義されるモジュラリティ定理は、次の解析的ステートメントと密接に関連する。Q 上の楕円曲線 E に楕円曲線L-函数対応させる。このL-函数は、ディリクレ級数であり、 L ( s , E ) = ∑ n = 1a n n s {\displaystyle L(s,E)=\sum _{n=1}^{\infty }{\frac {a_{n}}{n^{s}}}} と表すことができる。 従って、係数 a n {\displaystyle a_{n}} の母函数は、 f ( q , E ) = ∑ n = 1a n q n {\displaystyle f(q,E)=\sum _{n=1}^{\infty }a_{n}q^{n}} である。 q = e 2 π i τ   {\displaystyle q=e^{2\pi i\tau }\ } を代入すると、複素変数 τ の函数 f ( τ , E ) {\displaystyle f(\tau ,E)} のフーリエ展開の形に書くことができ、従って、q-展開係数は f {\displaystyle f} のフーリエ考えることができる。この方法で得られ函数は、注目すべきことに、ウェイト 2 でレベル N のカスプ形式であり、(モジュラ形式でもあるので)ヘッケ作用素固有ベクトルとなっている。これがハッセ・ヴェイユ予想(HasseWeil conjecture)であり、モジュラリティ定理より従うこととなる。 逆にウェイト 2 のモジュラ形式は、楕円曲線正則微分英語版)(holomorphic differential)に対応するモジュラ曲線ヤコビ多様体は、同種同一視すると、ウェイト 2 のヘッケ固有形式対応する既約アーベル多様体の積として書くことができる。1-次元要素楕円曲線である。(高次元要素存在し、すべてではないが、ヘッケ固有形式有理楕円曲線対応する。)曲線は、対応するカスプ形式より得られるので、この方法で構成され曲線は、元々の曲線同種である(一般に同型にはならない)。

※この「谷山・志村予想の内容」の解説は、「谷山–志村予想」の解説の一部です。
「谷山・志村予想の内容」を含む「谷山–志村予想」の記事については、「谷山–志村予想」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「谷山志村予想の内容」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「谷山志村予想の内容」の関連用語

谷山志村予想の内容のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



谷山志村予想の内容のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの谷山志村予想 (改訂履歴)、谷山–志村予想 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS