言論人蘇峰とは? わかりやすく解説

言論人蘇峰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 05:09 UTC 版)

徳富蘇峰」の記事における「言論人蘇峰」の解説

蘇峰1916年大正6年)に発表した大正青年帝国前途』の発行部数は約100万部にのぼった当時ベストセラー作家だった夏目漱石の『吾輩は猫である』は、1905年明治38年)から1907年明治40年)に出版し1917年大正6年)までに1万1,500部(初版単行本大蔵書店版)であるからその影響力の大きさがわかる。 蘇峰朝比奈知泉福地源一郎痴)、陸羯南などと同様、当時メディアリードした傑出した編集者であり記者であったが、その本質は政客存在に近いものであった社内では経営権をもち、創立者でもあることから広汎自律性裁量権有するが、ゆえに一方で経営上・編上の責任負い場合によっては政界の力を必要することもあった。逆言すれば、蘇峰痴・羯南らは、いわばみずから組織つくりあげたことで政治的存在となったのであり、後年の「番記者」のごとく既存組織属することによって活動して自らの地位築いたのではなかった。当時にあっては、「国民新聞蘇峰」というよりは「蘇峰国民新聞」だったのであるその意味で、蘇峰らは「純粋な新聞界住人というよりは政界新聞界両棲動物で、現住所政界に近い」 と評される。しかし蘇峰は、生涯にわたって、みずから一記者であることを「記す者」という本来の意味において誇り思っていた。

※この「言論人蘇峰」の解説は、「徳富蘇峰」の解説の一部です。
「言論人蘇峰」を含む「徳富蘇峰」の記事については、「徳富蘇峰」の概要を参照ください。

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