解決の流れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:58 UTC 版)
左の8×8マスの問題を例に、パズルの全体の流れを示す。便宜上、横列を大文字のAからH、縦列を小文字のaからhを使って呼び、特定のマスを横列と縦列の名を連ねて呼ぶ(最も左上のマスはAaとなる)。なお、赤で示した塗り潰しや×マークは横列の数字から、青のものは縦列の数字から導かれたことを表す。 D列「8」は最高値なので、その列はすべて塗り潰せる(0と最高値を処理)。 b列「6」、c列「2,1,2」、f列「2,1,2」は、左右につめた時に生じる共通の黒マスを処理の定石から、一部塗り潰せる。 a列「4」のうち、黒が確定しているDaのマスから考えて、最下段Haは白マスであることが確定する(確実に黒マスが届くマス、届かないマスを処理)。 g列「3,2」の中の黒マスDgは位置から考えて、明らかに「3」に由来する黒マスである。よって、この列の最上段Agは白マスであることが確定する。 c列「2,1,2」について、Bc、Dcの黒マスは位置から考えてそれぞれ「2」、「1」に由来することがわかる。従って、Dcの上下の両隣りは白マスと決まる(黒マスの両隣を留める処理)。またそれによって、最上段Acが黒マスであることも確定する(端や最高値の更新に対する処理)。 f列もc列と同様の処理ができる。 A列「4」にある2つの黒マスAc、Afは当然同じ「4」に由来する。よって、その間の2マスは黒マスと決まり、全黒マス、全白マスが確定した列の処理を行うことができる。 B列「2,2」はどちらも確実に黒マスが届くマス、届かないマスを処理の定石から、両端のマスBa、Bhが白マスであると決定する。G列も同様である。 C列「2,2」はCcが白マスと確定しているため、端や最高値の更新に対する処理からCaが黒マスであることが確定する。 E列「2」はEcが白マスと確定しているため、これも同様にEaが黒マスであることが確定する。その後、全黒マス、全白マスが確定した列の処理ができる。 H列「4」も端や最高値の更新に対する処理から黒マスがひとつ確定する。 a列の全マスが確定する。 b列「6」は端や最高値の更新に対する処理から黒マスがひとつ確定する。 d列「1,1,1」には黒マスの両隣を留める処理ができる。 e列の全マスが確定する。 g列の「3」が確定、「2」が一部確定する。 h列の「2」が確定する。 B列の全マスが確定する。 F列「2,2」は、黒マスの両隣を留める処理からFcが白マスと決まり、またFdは狭小マスの処理ができ、白マスと確定する。その後、端や最高値の更新に対する処理からFgが黒マスとなる。 G列の全マスが確定する。 b、c、g列の全マスが確定する。 H列の全マスが確定する。 f、h列の全マスが確定し、完成となる。 完成図("e"の文字) 以上の例からわかるように、解く際にはしばしば「この黒マスはどの数字に由来するものか」ということが重要となる。
※この「解決の流れ」の解説は、「お絵かきロジック」の解説の一部です。
「解決の流れ」を含む「お絵かきロジック」の記事については、「お絵かきロジック」の概要を参照ください。
- 解決の流れのページへのリンク