褥瘡
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/23 23:11 UTC 版)
褥瘡(じょくそう、英: Bedsore, Pressure sore, Pressure ulcer、羅: Decubitus ulcer)は、臨床的には、患者が長期にわたり同じ体勢で寝たきり等になった場合、体と支持面(多くはベッド)との接触局所で血行が不全となって、周辺組織に壊死を起こすものをいう。一般には床ずれ(とこずれ)とも呼ばれる。「褥創」と書かれることもあるが、日本褥瘡学会は、「創」の字が局所的な創傷を表すのに対し「瘡」の字が全身的な病態を表すとして、後者の使用を推奨している。
褥創
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 06:13 UTC 版)
褥創(じょくそう)はよく「床ずれ」と言い換えられることがあるが、実際にはそのような生易しいものではなく、血流障害による皮膚の壊死である。 通常、長時間同じ姿勢で座っていたり横になっていると、接地面の血流が不足し、しびれるので無意識的に座位を変えたり寝返りを打ったりしているものである。ところが脊髄損傷によって感覚を失っているとそれが知覚できず、圧迫された部位が血行不良となって組織を冒してしまう。筋肉を自力で動かせないことによって肉が落ち(廃用性萎縮)、出っ張った骨が薄い皮膚を圧迫することもこれを助長する。最初は皮膚が赤らむ程度から、最も重篤な場合には真皮を突き抜けて脂肪層までえぐられるように壊死を起こすこともある。上述のように皮膚再生能力も落ちている為、こうなると数ヶ月に及び入院が必要となることも珍しくない。もっとも多い発症部位は仙骨部の突出部で、ついでくるぶし、背中などである。これを防ぐには、定期的に体を持ち上げたり(プッシュアップ)、頻繁に体位を交換する(自力で出来ない場合は介助が必要となる)しかない。
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