第4番 変イ長調 作品62
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「ヴァルス=カプリス (フォーレ)」の記事における「第4番 変イ長調 作品62」の解説
1893年から1894年にかけて作曲。1894年にアメル社から出版された。初演は1896年5月2日、国民音楽協会の演奏会でレオン・ドゥラフォスの独奏による。このとき、舟歌第5番も初演されている。マックス・リヨン夫人に献呈された。イジドール・フィリップによって2台のピアノ用に編曲されている。 モルト・モデラート・クァジ・レント、3/4拍子。多声的な手法が特徴的である。そして、この曲に先立つヴァルス=カプリス第1番から第3番までの主要なモティーフが織り込まれており、ヴァルス=カプリスの集大成的作品といえる。このほか、ヘミオラの効果、クロスリズムなど、リズム面での創意が見られ、コルトーはこの曲について「音楽的、ピアノ的な創造の同じような楽しさを、感情の異なった様相の下で提供してくれる」と述べている。 なお、初演者のレオン・ドゥラフォスは、この曲と舟歌第5番以外に、この年の12月ロンドンで開かれた「フォーレ・フェスティヴァル」において『主題と変奏』の初演も果たしている。
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