主題と変奏とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 趣味 > ピティナ・ピアノ曲名 > 主題と変奏の意味・解説 

サン=サーンス:主題と変奏

英語表記/番号出版情報
サン=サーンス:主題と変奏Thème varié  Op.97作曲年1894年  出版年1894年  初版出版地/出版社: Durand 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
主題と変奏 THêME VARI éNo Data No Image

作品解説

執筆者: PTNA編集部

1894年パリ音楽院ピアノコンクール課題曲。 
序奏では左手独奏主題現れた後、改めオルガンコラール主題提示。後は自由な変奏となり、あらゆる技巧取り込んで華やかに終わる。 
1位を得たのはスペイン出身のオルガニストヴィニエス(1875-1943)。


グラズノフ:主題と変奏


主題と変奏

英語表記/番号出版情報
ブラームス主題と変奏 ニ短調弦楽六重奏曲第1番より)Thema und Variationen Op.18b作曲年1860年  出版年1927年  献呈先: Clara Schumann
キュイ:主題と変奏Theme and Variations Op.61作曲年1901年  出版年1902年  初版出版地/出版社: Jurgenson 
アラン:主題と変奏Thème varié作曲年1930年 
ドニゼッティ:主題と変奏(ラルゲット変ホ長調Tema con variazioni (Larghetto )
タネーエフ, セルゲイ・イヴァノヴィチ:主題と変奏 ハ短調Theme and variations in C minor作曲年1874年  出版年1953年  初版出版地/出版社Moscow 
ベネット主題と変奏 ホ長調Tema e Variazioni in E major Op.31出版年1850年 
バークリー:主題と変奏Theme and Variations Op.73作曲年1968年 
ネポムセーノ:主題と変奏 イ長調Tema e variações作曲年1902年  出版年: c1910年 
シェーグレン主題と変奏 ハ長調Theme and variations in C major Op.48出版年1909年  初版出版地/出版社Copenhagen 
ルーセンベリ:主題と変奏Tema con variazioni作曲年1941年 
シューマン主題と変奏 ト長調Variationen G-Dur über eigenes Thema Anh. F7作曲年: 1831-32年 
シャミナード:主題と変奏Theme varie Op.89初版出版地/出版社: Litolff 
バツェヴィチ:主題と変奏Theme with Variations作曲年1924年 
チャイコフスキー主題と変奏 イ短調Theme et variations作曲年: 1863⇔64年 
シューマン主題と変奏 変ホ長調最後楽想による幻覚変奏曲Thema mit Variationen Es-Dur (GeistervariationenAhm F39作曲年1854年  出版年1939年  初版出版地/出版社: Hinrichsen 
チャイコフスキー主題と変奏 ヘ長調Theme original et variations  Op.19-6
ドヴォルザークドボルザーク):主題と変奏 変イ長調Tema con Variazioni Op.36 B.65作曲年1876年  出版年1879年  初版出版地/出版社ベルリン 
ニールセン:主題と変奏Tema med variationer Op.40作曲年1917年  出版年1920年  初版出版地/出版社Hansen 
マルトゥッチ:主題と変奏Tema con variazioni Op.58作曲年: c1882年  初版出版地/出版社Milan 
林 光:主題と変奏作曲年1946年 
松平 頼則:主題と変奏作曲年: 1959-60 年 
プーランク:主題と変奏Theme varié FP.151作曲年1951年  出版年1952年  初版出版地/出版社: Eschig 
グルリット, コルネリウス:主題と変奏Theme and Variation
カプースチン:主題と変奏Theme & Variations Op.80作曲年1996年 

フォーレ:主題と変奏 嬰ハ短調

英語表記/番号出版情報
フォーレ:主題と変奏 嬰ハ短調Theme et variations Op.73作曲年1895年  出版年1897年  初版出版地/出版社: Hamelle 

作品解説

2007年7月 執筆者: 齊藤 紀子

 1895年秋に作曲され翌年12月ロンドン行われたフォーレ・フェスティヴァルにてレオン・ドゥラフォスにより初演された。出版はそのまた翌年1897年で、テレーズ・ロジェ嬢に捧げられている。主題11変奏からなるが、第10変奏までは主調嬰ハ短調音楽構成され最後第11変奏になってようやく同主長調嬰ハ長調音楽が響く。このように最後まで長調先延ばしする手法特徴的であると同時に、非常に効果的となっている。
主題は、クアジ・アダージョで、4小節ずつの5つ楽節からなる。それは、ABA’BAとなっており、3部形式中間部以降繰り返すかのようである。変奏される際には、この反復なされる場合なされない場合がある。また、なされる場合であってもリピート記号よるもの音符として記譜されているものとがある。尚、この作品1910年パリ音楽院卒業試験課題曲となったが、その際フォーレはリピート・カットを認めている。主題においても変奏においても、AとA’の違い主として和声現れている。そして、最後2つ変奏に関しては、3部形式とらわれない自由な構成書かれている
第1変奏は、主題とロ・ステッソ・テンポであるが、主旋律左手低音響き(ドルツェ・エ・ソステヌート)、右手ピアニッシモ高音域を上下行する1本のライン奏する。更に、中音域には後打ちをする8分音符がある。従って、この変奏通して3声部弾き分け尚且つ声部横の流れを保つことが求められる
第2 変奏は、リットフェルマータを伴うことなく前の変奏から続けて演奏される。ピウ・モッソになる。ここでは、奇数拍で上行し、偶数拍で反行する左右の手による外声特徴的である。Bの部分では、左右の手双方見られる主旋律保ちながら、その他の音を弾くところに演奏上の技巧求められる
第3変奏は、単音開始する主旋律途中からオクターヴ重ねられ旋律扱いそのもの巧妙さうかがえるまた、ここから第5変奏までの間、拍子が4分の4拍子から4分の3拍子となる。従って、演奏に際しては、この3つの変奏では、3拍子の持つ性格求められる同時に、これらを一息奏する感じをどの程度表現するかを熟考する必要がある
第4変奏は、前の変奏とロ・ステッソ・テンポである。主旋律左右の手行き来するまた、所々挿入される合いの手のような役割を果たすフレーズ効果的である。
第5変奏は、ウン・ポコ・ピウ・モッソで、前の変奏複縦線上に付されフェルマータ経て開始する主として左右の手奏する反行形から成り時折並進行が挿入されるところに妙なるものが感じられる
第6変奏はモルト・アダージョで、音価強弱異なる3声部弾き分け変奏となっている。また、この変奏中におけるリズム変奏見られる
第7変奏はアレグレット・モデラートで、対位法的な手法シューマン思わせると言われている。右手追いかける左手フレーズ忠実なところもあるが、半音変化みられるところもあり、1音の変化のもち得る表情相違巧みに表現されている。
第8変奏はアンダンテ・モルト・モデラートで、上声主旋律内声左右の手による3度並進行、中間部保続音見られる低音から成る
第9変奏は、主題よりやや遅めのクアジ・アダージョで、半音階的音の動き豊富に用いられノクターン風の性格をもつ。また、途中に1小節のみ4分の2拍子挿入させるなど非常に手の込んだものとなっている。
第10変奏はアレグロ・ヴィーヴォで、第7変奏とはまた違った意味でシューマン風とされている。主旋律左右の手行き来し、広音域わたって響く。前半ピアニッシモ留め後半フォルテッシモへとクレッシェエンドする強弱構成は、この変奏の持つ無窮動性格相俟って、非常に効果的である。また、この変奏から再び3拍子となる。
第11変奏は、前述通り同主長調嬰ハ長調作品全体締めくくるポリフォニック構成で、主旋律対旋律美しさ際立っている。作品全体としてクライマックス第10変奏築き、ここではフォルテッシモになることはあっても、性格的には地に足着いたものとして書かれていることが印象的である。また、第9変奏のように、途中で1小節のみ4分4拍子挿入される
この作品演奏に際しては、各変奏テンポ設定が重要である。フォーレメトロノームによるテンポ表記付しているが、この表記と各変奏性格吟味し作品全体としてテンポ構成把握することが大切である。


主題と変奏

作者堀田善衛

収載図書堀田善衛全集 3 記念碑奇妙な青春鬼無鬼島
出版社筑摩書房
刊行年月1993.7


主題と変奏

作者片岡義男

収載図書女優たちの短編
出版社集英社
刊行年月1997.5


主題と変奏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/06/27 12:27 UTC 版)

主題と変奏(しゅだいとへんそう)は、




「主題と変奏」の続きの解説一覧


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「主題と変奏」の関連用語

主題と変奏のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



主題と変奏のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
社団法人全日本ピアノ指導者協会社団法人全日本ピアノ指導者協会
Copyright 1996-2024 PianoTeachers' National Association of Japan
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの主題と変奏 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS