競争試作の敗因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 15:55 UTC 版)
「VF-22 シュトゥルムフォーゲルII」の記事における「競争試作の敗因」の解説
スーパーノヴァ計画におけるYF-21とYF-19のパフォーマンス評価は非常に拮抗し、判定は優劣付けがたいものであったが、最終的に明暗を分けたのは生産コストの差だったと言われる。最新技術のBDIシステムや特殊変形翼などは、量産ラインやメンテナンス体制の整備に莫大な予算を要することが予想され、この点で従来型のテクノロジーをまとめ上げたYF-19の方が賢明な選択肢となった模様である。 YF-21はAVF計画にもとづき、最高レベルの技術を集約した機体だったが、その理想主義は現実的な課題に阻まれることになる。しかし、その高性能は少数精鋭の特殊作戦機にふさわしく、すでにテロリストとの戦闘でバトロイド同士の格闘を経験していた統合軍にとっては、ゼントラーディ・バトルスーツの流れを汲む本機のバトロイド時の卓越した格闘性能は魅力的であったという。そのためVF-19に遅れること1年、VF-22 シュトゥルムフォーゲルIIとして制式採用の運びとなる。このような結果に陥るケースはVF-17に続き二度目のことで、こういった技術偏重路線は、ある意味でゼネラル社の問題とすべき傾向として指摘される点のひとつであった。その後、VF-17をベースに見直しが図られ、低コスト化と整備性の向上を実現したVF-171 ナイトメアプラスは西暦2050年代末において「最も広く普及した可変戦闘機」の座を獲得する。
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