用語の起源と発展
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/11 11:24 UTC 版)
アラビア語の子音の語根である "jnd" から派生しているジュンド(jund)は、13世紀のアラビア語の辞書である『リサーン・アル=アラブ(アラビア語版)』では「支持者の集団」(都市のような集団一般を指す場合もある)を意味し、クルアーンにおいては武装集団を指す言葉として現れる。ウマイヤ朝の下では、歴史家のドミニク・スールデル(英語版)によれば、「季節的な軍事行動やより長期の遠征のために動員される可能性がある、宿舎を与えられたアラブ軍兵士の軍事集落または軍事地区」と、これに「対応する軍団」という、より専門的な意味で用いられていた。 しかしながら、シリアの各地域に関する専門用語としての使用例(下記参照)を除き、徐々にこの用語は国家の軍事全般に関するより広い意味を持つようになった。例として、イスラーム帝国における財政部門の一つであるディーワーン・アル=ジュンド(dīwān al-jund)は軍の俸給と備蓄を管理していた。さらに、9世紀から10世紀かけての地理学者は、アジュナードという用語を複数のミスルまたは大きな町に相当するものとして使用していた。
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