刀装具の世界 |
瑞雲透図鐔
ずいうんすかしずつば

| 時代室町時代 鉄鎚目地竪丸形小透 縦;83ミリ横;80.5ミリ |
古刀匠に美的な要素を求めるのは本来の目的から逸脱していよう。だが時と共に生じた鐔表面の錆は厚く黒色化して光沢を生み、地造りの際の槌目や腕抜き緒のための小透しが持つ素朴な味わいを補ってなお高める要素となり、自ずとここに作者の求め得なかった芸術性が立ち現われてくるのである。本作も瑞雲に唐花文が陰に透かされた作で、これだけでも愉しめるが、黒く光沢の強い肌合いを通して、戦国時代の戦野のざわめきがここから聞こえてくるようである。 |
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