現在のクラブチームをめぐる諸問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 07:25 UTC 版)
「クラブチーム (社会人野球)」の記事における「現在のクラブチームをめぐる諸問題」の解説
クラブチームは上述のように近年急増傾向にあるが、社会人野球界最大の大会である都市対抗野球大会の予選が平日に行われるなど、クラブチームへの配慮が足りない(または企業チームを優遇している)との指摘がある。 2004年ごろを契機にクラブチームが急増したのは上述のとおりだが、思いのほか経費がかかる、結果が出ないといった理由からチーム立ち上げ時についたスポンサーが離れていったり、チームの総監督・監督として名を連ねている元プロ野球選手や著名人が単なる「名義貸し」に過ぎず、実際は球場にさえ姿を見せないなど、クラブチームがその本質から外れていき、スポンサー企業の宣伝媒体として利用されている、また元プロ野球選手や著名人の「売名行為」に利用されているとの指摘がある。 また、元々企業チーム登録だったクラブチームが、その後企業から公式な支援を受けて活動する企業チーム登録への復帰が認められた例も近年は少なからずある。 三菱重工East硬式野球部…元三菱重工業横浜造船所硬式野球部→2001年に三菱重工横浜硬式野球倶楽部(クラブ)としてクラブ登録に移行→2008年に企業チームに再登録、2021年現チーム名 三菱自動車倉敷オーシャンズ…元三菱重工業水島造船所硬式野球部→三菱自動車工業水島工場硬式野球部→2003年に三菱自工水島硬式野球クラブの名称でクラブチーム化、その年の途中から倉敷オーシャンズと改名→2009年に再び三菱自動車の冠をつける→2015年に企業登録に復帰 日鉄ステンレス硬式野球部…八幡製鐵光硬式野球部として発足し、新日本製鐵光硬式野球部→1994年に活動休止、翌1995年に光シーガルズとしてクラブチーム化→2019年に企業チーム登録復帰、2021年に日鉄ステンレス山口シーガルズに改名→2022年現チーム名 日本製鉄大分硬式野球部…元新日本製鐵大分硬式野球部→1997年に大分硬式野球倶楽部としてクラブチーム化→2000年に大分ハーキュリーズに改名→2003年廃部、翌2004年に新日本製鐵大分硬式野球同好会として再発足→2008年に新日本製鐵大分ベースボールクラブに改名→2012年に新日鐵住金の発足に伴い新日鐵住金大分クラブに改名→2014年に新日鐵住金大分に改名→2019年に企業チーム登録復帰
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