現代における上代特殊仮名遣の表記法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 15:03 UTC 版)
「上代特殊仮名遣」の記事における「現代における上代特殊仮名遣の表記法」の解説
上代特殊仮名遣が崩壊したのちに仮名が発達したため、仮名によって甲乙を示すことは通常できない。それゆえ、文字上で甲乙の区別をする必要がある時は「甲」「乙」等といった明記、右左の傍線、トレマやサーカムフレックスをつけたラテン文字・下付き数字の使用、カタカナ化と変体仮名の導入などで対応している。なお、甲類と乙類の区別のない音節を指す場合、一類と呼ぶ場合がある。便宜のために主な表記法を対照すると以下のようになるが、以降の記事では読みやすさのため、特に必要の無い限り仮名表記では甲乙を直截示し、ラテン文字の表記では下付き数字を使って甲乙を直截示す。 現代における上代特殊仮名遣の主な表記法甲乙イェールフレレスヴィッグ & ホイットマン金田一京助修正マティアス・ミラー下付き数字平仮名と片仮名傍線イ甲yi i i î i₁ 片仮名 右 イ乙iy wi ï ï i₂ 平仮名 左 イ一i i i i i 片仮名 なし エ甲ye ye e ê e₁ 片仮名 右 エ乙ey e ë ë e₂ 平仮名(ヘは変体仮名) 左 エ一e e e e e 片仮名 なし オ甲wo wo o ô o₁ 片仮名 右 オ乙o̱ o ö ö o₂ 平仮名 左 オ一o o o o o 片仮名 なし
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