玄作戦
玄作戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/29 16:30 UTC 版)
回天の最初の攻撃は第十五潜水隊(揚田清猪司令)指揮下の潜水艦3隻によって実施されることとなった。回天は潜水艦によって攻撃目標近くまで運ばれ出撃したが、最初の攻撃(菊水隊)時には重大な欠陥があった。潜水艦から回天に移乗するための交通筒が全装されなかったのである。このため潜水艦は敵前で浮上して回天搭乗員を移乗させねばならず、その間所在を暴露することとなる。寺本個人としては司令潜水艦に選ばれたことで、司令とともに出撃することには消極的であった。司令潜水艦は開戦当初から被害が目立ち、潜水隊司令無用論も存在したのである。寺本は司令の同乗を再三断り、第六艦隊先任参謀の井浦祥二郎も理解を示していた。しかし司令は特殊作戦の最初の攻撃であることから特に乗艦を希望し、菊水隊の攻撃時のみ乗艦が認められた。
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