独立命令とは? わかりやすく解説

どくりつ‐めいれい【独立命令】

読み方:どくりつめいれい

法律から独立してせられる命令明治憲法下で、天皇の大権として認められていた。


独立命令

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/05 04:17 UTC 版)

独立命令(どくりつめいれい)は、行政府が法律を根拠とせずに独立に定める命令。行政立法の一種であるが、執行命令(法律を執行するための命令)および委任命令(法律の委任に基づく命令)とは区別される。歴史的には、議会に対して行政府の力が強い立憲君主主義の下で認められていた例が多く見られるが、現代においてもこれを認める例がある。


注釈

  1. ^ 例えば、質屋取締法が制定されれば、質屋の取締については、すでに法律が規定しているため、それ以外に命令で質屋の取締に関する規定を設けることはできない[8]
  2. ^ ただし、栄典の授与については、議会が関与できないため、法律をもって定めることができないとされる[13]

出典

  1. ^ a b 美濃部 1932, p. 524.
  2. ^ 美濃部 1932, pp. 524–525.
  3. ^ 美濃部 1932, p. 525.
  4. ^ 美濃部 1932, p. 526.
  5. ^ a b c d e 美濃部 1932, p. 527.
  6. ^ a b c d e f g h i 美濃部 1932, p. 528.
  7. ^ 命令ノ条項違犯ニ関スル罰則ノ件”. 日本法令索引. 2022年12月5日閲覧。
  8. ^ a b c d e f 美濃部 1932, p. 529.
  9. ^ a b 美濃部 1932, p. 530.
  10. ^ a b c d e f 美濃部 1932, p. 531.
  11. ^ a b c 美濃部 1932, p. 532.
  12. ^ 美濃部 1932, pp. 532–533.
  13. ^ a b c d e 美濃部 1932, p. 533.


「独立命令」の続きの解説一覧

独立命令

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 00:16 UTC 版)

行政立法」の記事における「独立命令」の解説

行政府立法府から独立制定する命令である。

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独立命令

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/17 02:35 UTC 版)

命令 (フランス法)」の記事における「独立命令」の解説

独立命令(règlement autonome)は第五共和国憲法37条を根拠とするものであり、同条は、限定列挙され重要な法律事項domaine du la loi以外の事項、すなわち命令事項domaine du règlement)について一般的な発令権限授与するのである当該根拠基づいて政府は、法律要しない事項について命令発することができるのである。だがやはり、憲法遵守する必要がある命令憲法との間に法律遮蔽loi-écran)が存在しないためである。 しかしながら、この独立命令の利用は、憲法制定権力により推奨されているとはいえ今日においてはますます減ってきている。確かに命令性質規定法律という形式定めとすることにより当該規定堅い根拠与えたほうが、政治的には適切かもしれない。[要出典]

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