犯罪心理学の理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 23:58 UTC 版)
犯罪心理学の理論としては、次のような理論がある。 吉益脩夫の犯罪曲線 - 初発年齢(早発・遅発)、刑の反復と間隔(持続型・弛緩型・間欠型・停止型)、犯罪の方向(財産犯・暴力犯・風俗犯・破壊犯・逃走犯、同種方向犯人・異種方向犯人・他種方向犯人)の組み合わせによる分類。 安倍淳吉の社会心理学理論 - 非行深化の過程を、第一段階(保護領域内の非行)・第二段階(保護領域外の非行)・第三段階(非行がセミプロ段階)・第四段階(非行がプロフェッショナル段階)と捉え、社会化過程非適応型(健全な家庭の子弟や平凡なサラリーマンの犯行形成)・反社会化過程非適応型(犯罪家庭の子の非行形成ややくざの犯行形成)・価値基準混濁型(過保護・放任家庭の子の非行形式や勤務規律の乱れたサラリーマンの企業内の犯行形成)・価値適応硬直型(厳格すぎる家庭に生育した子弟の非行形成や,まじめすぎる男が追い詰められて手段を見失い行う犯行、あるいは確信犯)に分類した。犯行手口は密行型・威力型・詐欺型・潜行型に分類した。 森武夫の危機理論 - 「犯罪・非行を理解するための枠組み(類型など)」と「犯罪・非行などを説明するための仮説」からなる犯罪心理学的な理論である。ここでの危機とは個人の耐性を超えた状態で、危機に対する反応には犯罪・非社会的不適応行動・精神症状・身体症がある。
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