無政府共産党事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/17 04:52 UTC 版)
「日本無政府共産党」の記事における「無政府共産党事件」の解説
活動資金獲得のために、相澤尚夫(党責任者)、二見敏雄(党首魁)、寺尾実(中央委員)らが中心となって1935年11月6日に東京市豊島区高田町にある高田農商銀行を襲撃するが失敗。相澤らは同年11月10日に神戸から船で上海へと逃亡しようと企てるが、兵庫県の警察官に挙動不審者として取り調べを受け、相澤は検挙される。この時、二見は兵庫県警察からの逃走には成功している。相澤らの取り調べから、他にも銀行や郵便局襲撃の計画を知ることになった警視庁、各県警は党との関係のない無政府主義者を含めて、治安維持法違反者として多数を一斉検挙した。なお、二見は同年12月24日に東京市京橋区銀座二丁目で特別高等警察警官に逮捕されている。 また、翌1936年5月には二見の取り調べから、千葉県夷隅郡興津町(現:勝浦市鵜原)の海岸に盗んだダイナマイト50本、雷管120個を埋設して隠していたものが発見されている。
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