炭坑への飛び火
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 07:04 UTC 版)
8月17日以降には、米騒動は山口県や九州北部の炭坑騒動へ飛び火する。山口県沖の山炭坑、福岡県田川郡峰地炭坑などにおいて、炭坑夫の賃上げ要求が暴動に転じ、売店を打ち壊すなどの暴動が起きた。沖の山炭坑の騒動は付近住民を加えた数千人規模の騒動に発展し、米問屋、屋敷の打ち毀しや遊郭への放火などが起き、出動した軍隊に対してもダイナマイトで対抗するなど、死者13名を数える惨事となった。陸軍が発砲理由とした坑夫のダイナマイト(爆弾)使用は、陸軍が発砲を正当化するために捏造したコメントを、『大阪朝日新聞』(大正7年8月23日付)などが取材なしに記事化したことにより流布された可能性が高いとされる一方で、山本作兵衛による記録画では、ふんどし姿で電柱に登り、咥えタバコの火でダイナマイトを点火し放り投げるため、陸軍の兵士が射殺する記録画がある。
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