演劇形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 07:56 UTC 版)
悲劇は仮面をつけた俳優と舞踊合唱隊(コロス)の掛け合いによって進行する。コロスの登場する舞台をオルケストラといい、劇場は円形のオルケストラを底とする、すり鉢状の形を取った。現存する最も整ったギリシアの劇場の遺構はエピダウロスに見られる。俳優は最初はひとりであったが、アイスキュロスが2人に増やした。これによってドラマチックな演出が可能となり、舞台芸能として大きく進歩したと言われる。その後にエウリピデスがもう1人増やして三人となった。 但し、ここで言うところの俳優とは台詞のある役を演ずる者のことである。実際には「黙役(だんまり役)」と言う台詞の無い役を演ずる俳優がそれ以外に登場することがある。また、当時既に子役俳優も存在したが、やはり「黙役」である。子供の役であっても台詞がある場合には大人の俳優がそれを演じる。
※この「演劇形態」の解説は、「ギリシア悲劇」の解説の一部です。
「演劇形態」を含む「ギリシア悲劇」の記事については、「ギリシア悲劇」の概要を参照ください。
- 演劇形態のページへのリンク