溺神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 10:08 UTC 版)
鉄諸島の独自の宗教。アンダル人がウェスタロスを侵略した時、多くはその地の〈最初の人々〉が〈七神正教〉に改宗することを強制したが、鉄諸島を侵略したアンダル人は地元の宗教と文化を取り入れた。鉄諸島には島の船乗りの文化があり、〈溺神〉の信仰もこれを反映する。水と、溺れることがこの宗教では主要な役割を演じる。信者は儀式により溺れさせられ、原始的な人工呼吸によって蘇生させられる。邪悪な〈嵐神〉はかつて〈溺神〉を溺れさせた存在である。〈鉄諸島人〉が死んだ時は海に住む〈溺神〉の傍に戻るとされる。鉄諸島人は海で死ぬことも溺れることも恐れないが、それは一度死んだものは再び死ぬことは出来ず、より強くたくましく立ち上がるからであるとされる。 〈古の神々〉を信じる北部人と同様に、鉄諸島人には〈騎士〉がほとんどいないが、それは〈騎士〉が〈七神正教〉に伴う概念だからである。だが、〈溺神〉の教義は武勇を尊び、無慈悲な暴力と破壊を伴う鉄諸島人の伝統的な海賊行為や女性の略奪は、すべて正しく称賛に値する行為であると教える。実際に、海賊と略奪はほとんど宗教的な行為であり、捕えた船の船員を甲板から海に投げ込んで溺れさせることは、〈溺神〉への奉納であると考えられている。死刑もまた、海に投げ込んで溺れさせ、〈溺神〉に奉げる形をとる。
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