清教徒 (オペラ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 06:46 UTC 版)
『清教徒』(せいきょうと、イタリア語: I Puritani)は、ヴィンチェンツォ・ベッリーニが作曲した最後のオペラ(全3幕)で、メロドランマ・セリオ [注釈 1]と銘打たれている[1]。1835年1月25日にパリのイタリア座で初演された[2]。本作は清教徒革命に巻き込まれた男女の愛を描く[3]、歌手とっては大変な難曲で[4]、『ノルマ』、『夢遊病の女』と並ぶベッリーニの代表作である[5]。
注釈
- ^ 主要な資料ではグランド・オペラとは分類していない。但し、『最新名曲解説全集18 歌劇1』のP378には「『清教徒』は特に彼がグランド・オペラとして書いた作品」という記述がある。
- ^ 『海賊』、『異国の女』『夢遊病の女』といったベッリーニの主要作品は既にここで上演されていた[6]。
- ^ 1835年のパレルモでは『エルヴィーラとアルトゥーロ』、1836年のローマでは『エルヴィーラ・ヴァルトン』とされた[1]。
- ^ 「ベッリーニの『清教徒』の行進曲に基づく変奏曲」(Variations on a March from Bellini's "I Puritani")と言う短い曲を残している。
- ^ このため、資料により、「幕」ではなく「部」と記載されている場合がある。
- ^ この曲はベッリーニの名作の一つに数えられ、これほど感動的な愛の歌もそう多くはない[22]。
- ^ 単独で独唱として歌われる場合もある[22]。
- ^ 本オペラのハイライトとなるソプラノの見せ場。
- ^ 有名なガエターノ・ドニゼッティ作曲の『ランメルモールのルチア』と共に知られ、華麗なコロラトゥーラ技巧と抒情性はベッリーニ特有のものとされる[24]。
- ^ これは1840年代のリソルジメントの精神を先取りするものである[25]。
出典
- ^ a b c d e スタンリー・セイディP364
- ^ a b 『ラルース世界音楽事典』P 918
- ^ 岸純信(著)、『簡略オペラ史』P65
- ^ 永竹由幸(著)、『オペラ名曲百科 上 増補版』P154
- ^ 福原信夫P378
- ^ ウィリアム ・ウィーヴァーP83
- ^ a b ウィリアム ・ウィーヴァーP94
- ^ 岸純信(解説)、『清教徒』フリードリヒ・ハイダー指揮によるDVDの解説書P9
- ^ 岸純信(解説)、『清教徒』フリードリヒ・ハイダー指揮によるDVDの解説書P11
- ^ 戸口幸策P238
- ^ a b ジョン・ウォラックP 344
- ^ 昭和音楽大学オペラ研究所 オペラ情報センター
- ^ 岸純信(解説)、『清教徒』フリードリヒ・ハイダー指揮によるDVDの解説書P7
- ^ 岸純信(解説)、『清教徒』フリードリヒ・ハイダー指揮によるDVDの解説書P8
- ^ スタンリー・セイディP367
- ^ 『ラルース世界音楽事典』P 1557
- ^ D・J・グラウトP514
- ^ D・J・グラウトP516
- ^ 河野典子P213~214
- ^ 岸純信(解説)、『清教徒』P 18
- ^ 西原稔P299
- ^ a b 福原信夫P 381
- ^ a b 岸純信(解説)、『清教徒』フリードリヒ・ハイダー指揮によるDVDの解説書P14
- ^ 福原信夫P 382
- ^ スタンリー・セイディP366
- 1 清教徒 (オペラ)とは
- 2 清教徒 (オペラ)の概要
- 3 音楽的特徴
- 4 楽曲
- 5 主な全曲録音・録画
- 6 脚注
「清教徒 (オペラ)」の例文・使い方・用例・文例
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