洋妾
- 西洋人の妾となり居る女のこと。此の語、横浜に起る。
- 日本婦人にして西洋人の妾となれるものを卑めていふ詞。
- 洋妾。紅毛人綿羊と相姦するものあるより転じて洋人の妾の隠語たり。
- 日本の女にして西洋人の妾となれるものをいふ。〔情事語〕
- 洋妾、外国人相手の妾、女。
- 西洋人の妾。
- 日本の女にして西洋人の妾となれるものをいふ。
- 〔俗〕日本人の婦女子で、外国人の妾となつてゐる者又は外国人相手の売春婦を云ふ。洋妾と当て字する。
- 外国人の妾になつてゐる日本人の女のことをいふ。
- 日本の婦人で外人の妾となれるもの、外人相手の淫売婦。
- 外国人を相手となす売春婦。或は外国人の妾を云ふ。
- 外人の妾たる者。
- 外人の妾のこと。ポルトガル語のラシヤ(Raxa)即ち毛織物を着た者の女(雌)の意で和製語。
- 外国人を相手とする売春婦。或いは外国人の妾。
羅紗緬
(洋妾 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/24 07:25 UTC 版)
羅紗緬(らしゃめん、羅紗綿)は、綿羊のことで、日本においてもっぱら外国人を相手に取っていた遊女、あるいは外国人の妾となった女性のことを指す蔑称。洋妾(ようしょう)、外妾(がいしょう)とも言われる。
- ^ 港崎遊郭・岩亀楼の「長山」がオランダ領事「リネフ」の妾となることを奉行所が許可。『港崎吉原記』は「長山」を羅紗綿と明記し、日本人男性を情夫にしないという条件でこれを許可したとある。妾料1ヶ月15円で、別に羅紗綿の鑑札料として給料から毎月1両2分を岩亀楼が徴発した。
- ^ 『異人らしやめん異聞』文久3年(1863年)
- ^
(『横浜市史稿・風俗編』第7章第2節15、横浜市役所編、名著出版、1973年)「そこで各地の遊郭に人を派し、利を以て喰はすの手段を取つたりして、僅に要求に応じて居た。果ては遠く長崎地方に求めて、多少異国味に馴れた遊女や、其他の女達を抱へ入れんとしたとも云はれるが、結果は良好でなく、何れも要求数に満たぬ有様であつたから、特種部落出の遊女又は婦女に目を著け、其方面の応募者を相当多く拉し来つたやうである。而してらしやめん女郎は次第に此特種部落出のものに依つて形造られた型となつて来た。彼等は横浜と云ふ土地の状況に多少とも理解を有するものが多かつた関係から、横浜界隈若くは武・相二州の細民階級のものが多数を占めたと云ふ事である。」 - ^ 川元祥一『開港慰安婦と被差別部落』p.134(三一書房、1997年)。なお同書によると、第二次大戦敗戦直後の横須賀市安浦における進駐軍相手の慰安所でも多数の被差別部落出身女性が働いており、その慰安所の経営者もまた被差別部落出身だったという(p.193-204)。
- ^ 「きち」の年給は120両仕切、「ふじ」の年給は90両であった。
- ^ 喜遊に言い寄った外国人は、アメリカ軍人とも商人とも言われるが、確証は無い。
洋妾と同じ種類の言葉
- >> 「洋妾」を含む用語の索引
- 洋妾のページへのリンク