刀装具の世界 |
河骨図鐔
こうぼねずつば

| 江戸時代後期銀槌目地高彫色絵象嵌 縦;56ミリ横;48ミリ |
東龍斎派の名工、高橋良次の手になる、この派特有の造り込みの佳品。良次は徳次郎と称し天保十三年の生まれで、父および田中清寿に学んで個性の強い作を遺し、また岡田雪峨を育てているが、おしむらくは明治六年、三十二歳の短命に終わっている。この鐔は金工鐔としては例の少ない槌目仕立ての造り込みで、その地面の表情は濃密な空気感をも思わせる地斑状に変化しており、清楚な花と葉は極肉高の鋤き出しと金の色絵に加え、葉の部分には珍しい鉄地を象嵌して風合いに異趣を持たせている。その彫り様は実体的であり、花の持つ情感が的確に表現されている。 |
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