池田元助
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/25 04:06 UTC 版)
池田 元助(いけだ もとすけ)は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将。池田恒興の長男で輝政の兄。諱は之助(ゆきすけ)ともいう[注釈 4]。後室の塩川長満の娘は、織田信忠の妻と姉妹で、三法師は外甥にあたる。
注釈
- ^ 同肖像画は二百回忌に合わせて子孫により制作されたものである[1]。
- ^ 池田恒興の没後350周年で池田氏系図や池田氏家譜などの池田氏の資料をもとに書かれた『池田勝入斎信輝公小伝』では義龍の娘とある[4]。『尾張群書系図部集』でも義龍の娘[6]。他方『寛政重修諸家譜』では、伊勢兵庫某の娘が長男の由之の母となっているが[2]、伊勢貞良の項目には妻や娘については何も書かれていない[7]。『寛永諸家系図伝』では正室は斉藤山城守女孫(斎藤道三女孫)とある[要出典]。女孫とは「娘の産んだ孫。また、子の娘。孫娘」を指す[8]。『戦国遺文 佐々木六角氏編』等に収録される「八〇一 六角承禎条書案」は、永禄3年(1560年)に承禎の嫡男である六角義治(義弼)と斎藤義龍の娘の縁組を承禎が止めようとする書状だが、これにはそれ以前にあった伊勢守(伊勢貞孝、貞良の父)と斎治(斎藤義龍)との間の縁組についても書かれていることから[9][10]、時期はわからないが、伊勢貞孝か貞良が、義龍の娘か妹を娶っていたことになる。和田裕弘によると、元助の最初の妻は伊勢貞良の娘で、濃姫の姪でもあるために濃姫の養女となっており、恒興の母の養徳院の希望で元助に娶せたという[11]。義龍が妹を自分の養女として貞良に嫁がせたのであれば(和田説との)辻褄はあうが、その場合は、元助の妻は、義龍の姪(義理の孫娘)ということか。
- ^ 母は塩川長満の娘。由之は輝政に分知されて別家を作るので、『池田氏略系図』で元助流は元信からその子の信成へと続いたと書かれている[12]。ただし信成の室は、由之の子の由成の娘である。
- ^ 崩した字が「元」とも「之」とも判断がつかないため。『寛政重脩諸家譜』では之助とし、その嫡男も由之としているが[2]、通説では之助は間違いで元助が正しいとされており[3]、谷口克広も之助は元助の誤写であろうとする[13]。
- ^ 在・愛知県長久手市。
- ^ 在・岐阜県揖斐郡池田町本郷。
- ^ 輝政は永禄7年(1565年1月)生[2]で、小牧・長久手の1584年時には19歳である。
出典
- ^ 『大名 池田家のひろがり』鳥取市歴史博物館の展覧会図録より
- ^ a b c d e f g 堀田 1923, p.403
- ^ a b 高柳 & 松平 1981, p.29
- ^ a b c 蔵知矩 1934, p.17
- ^ 丸島和洋「織田信房」「大竜寺麟岳」 柴辻俊六・平山優・黒田基樹・丸島和洋編『武田氏家臣団人名辞典』東京堂出版、2015年, p.195。
- ^ a b 加藤国光 編 『尾張群書系図部集(上)』続群書類従完成会、1997年、61-62頁。ISBN 9784797105551。
- ^ 堀田正敦 国立国会図書館デジタルコレクション 『寛政重脩諸家譜 第3輯』國民圖書、1923年、660頁 。
- ^ 精選版 日本国語大辞典. “女孫”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2023年2月25日閲覧。
- ^ “『戦国遺文 佐々木六角氏編』八〇一・本文と現代語訳~長文で激怒する六角承禎”. 志末与志著『怪獣宇宙MONSTER SPACE』 (2019年7月15日). 2023年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月25日閲覧。
- ^ 村井祐樹 編 『戦國遺文―佐々木六角氏編』東京堂出版、2009年、[要ページ番号]頁。ISBN 9784490306583。
- ^ 和田裕弘 『織田信長の家臣団―派閥と人間関係』中央公論新社、2017年、[要ページ番号]頁。ISBN 9784121024213。
- ^ 阿部 1990, p.74
- ^ a b 谷口 1995, p.47
- ^ 蔵知矩 1934, pp.34-35
- ^ 尾下成敏「羽柴秀吉勢の淡路・阿波出兵」『ヒストリア』214号、2009年3月。
- ^ 蔵知矩 1934, p.38
- ^ “子育て・市民活動施設、文化財”. 長久手市. 2021年1月19日閲覧。
池田元助
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:00 UTC 版)
織田信長の家臣。幼少より信長に仕え、父の恒興と共に歴戦した。明智光秀の寄騎とされたが、本能寺の変が起きると光秀のもとを離れ、藤吉郎の軍に父と共に合流。小牧・長久手の戦いでは、徳川の本拠・三河国の奇襲を狙う。
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