民共共闘
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民共共闘(みんきょうきょうとう)とは、2010年代後半から2020年代にかけて、日本における中道系及び左派系政党による野党の協力関係のことである。
注釈
- ^ 元は五十嵐仁が民共両党の協力を推進する立場から使い始めた表現である[2]。「合作」は中国語で協力関係を表す単語で、近代中国史上の「国共合作」のもじりである。
- ^ 2021年の衆院選では、自民党副総裁の麻生太郎が応援演説で野党共闘を指して「立憲共産党」と発言[3]、立憲民主党が公式ツイッターで反論するという一幕があった[4]。また、維新代表の松井一郎も野合批判の文脈で「立憲共産党」という表現を用いている[5]。
- ^ 選挙前の3月27日に民主党に維新の党が合流して誕生
- ^ 元々共産党は、比例区での票の掘り起こしを目標として選挙区にも当選を度外視して候補者を擁立しており、ほぼすべての選挙区に共産党候補が立っていたが、没収されることが確実な供託金の捻出が地方組織の悩みの種であった。今回、立候補者の枠の大半を民進党に譲ったのは、供託金の負担を減らす目的もあった。
- ^ 無所属候補が岩手・山形・新潟・沖縄の4選挙区、民進党公認候補が青森・宮城・福島・長野・山梨・三重・大分の7選挙区であり、かねてより保守王国と言われ、自民党の強固な支持基盤だった東北6選挙区のうち、秋田を除く5つの選挙区で自民候補に勝利するなど、主に東日本で野党が勝利する結果となった。また、福島の岩城光英(法務大臣)・沖縄の島尻安伊子(沖縄・北方担当大臣)の二大臣を落選に追い込んだ。参院選で複数の現職閣僚が落選したのはこれが初めてである。
- ^ 福井選挙区の自民候補は80歳の高齢。
- ^ 連帯ユニオンを支援する政治家のネットワーク「連帯ユニオン議員ネット」は第49回衆議院議員総選挙で、社民党の大椿ゆうこ(大阪9区)、れいわ新選組の大石あきこ(大阪5区)、辻恵(兵庫8区)の3名を推薦していた。連帯ユニオン議員ネットとして連帯労組弾圧反対明示の「大椿ゆうこ」「大石あきこ」2021.08.22「つじ恵」3氏の推薦を表明します旗旗。
出典
- ^ “『野党統一候補=民共合作候補』自民、ビラで野党共闘批判”. 朝日新聞. (2016年3月10日)
- ^ 五十嵐仁オフィシャルブログ「動き始めた「民共合作」―共産党による戦争法廃止国民連合政府の提唱を歓迎する」より(2015-09-20閲覧)
- ^ “【衆院選】麻生太郎氏が痛烈「あちらは立憲共産党」応援演説で野党共闘批判”. 日刊スポーツ. (2021年10月22日) 2021年11月20日閲覧。
- ^ “「立憲共産党」の批判に立民が反論”. 産経ニュース. (2021年10月26日) 2021年11月20日閲覧。
- ^ “国民との連携強化「否定しない」 維新代表”. 産経ニュース. (2021年11月9日) 2021年11月20日閲覧。
- ^ “立憲、「野党共闘」「一本化」は禁句?参院選の調整めぐり表現に苦慮”. 朝日新聞. (2022年3月25日) 2022年3月25日閲覧。
- ^ “立民は「共産党支配」か 9条改正反対でそろい踏み”. 産経新聞. (2022年3月2日) 2022年3月2日閲覧。
- ^ “麻生さんの「立憲共産党」発言が枝野さんを倒した。これで岸田政権は強くなれるのだろうか”. FNN. (2021年11月4日) 2022年3月2日閲覧。
- ^ 中北, pp. 339–342.
- ^ 中北, p. 344.
- ^ 中北, pp. 345–346.
- ^ 中北, pp. 348–350.
- ^ 中北, pp. 349–350.
- ^ 中北, pp. 350–351.
- ^ 中北, pp. 351–352.
- ^ 中北, pp. 353–354.
- ^ “立民と共産「限定的閣外協力」 参院選見送りへ”. 産経新聞. (2022年5月9日) 2022年7月12日閲覧。
- ^ “共産、予算案賛成の国民民主と共闘困難 参院選巡り”. 日本経済新聞. (2022年2月23日) 2022年7月12日閲覧。
- ^ “杉並区長選 岸本聡子さんが初当選 同区で初、東京23区で3人目の女性区長 投票率は37.52%”. 東京新聞. (2022年6月20日) 2022年7月12日閲覧。
- ^ “1人区、自民が28勝4敗 「共闘崩壊」で野党苦戦【22参院選】”. 時事通信. (2022年7月11日) 2022年7月12日閲覧。
- ^ “参院1人区、野党共闘実現していても逆転は秋田と福井のみ…読売試算”. 読売新聞. (2022年7月11日) 2022年7月12日閲覧。
- ^ “立民「全敗」で最悪の結果 岡田氏、執行部の引責は否定”. 産経新聞. (2023年4月24日) 2023年5月18日閲覧。
- ^ “野党一本化遠く 批判票分散で「自民に有利」 衆院千葉5区補選”. 毎日新聞. (2023年2月10日) 2023年5月21日閲覧。
- ^ “千葉5区補選 自民・英利アルフィヤ氏はなぜ勝てた?勝因を分析”. NHK. (2023年4月24日) 2023年5月21日閲覧。
- ^ “千葉5区 不祥事の自民、追撃するはずの野党乱立”. 産経新聞. (2023年4月11日) 2023年5月21日閲覧。
- ^ “立民・枝野氏、先の衆院選を反省 一本化巡り「遠慮の印象」”. 産経新聞. (2023年4月29日) 2023年5月18日閲覧。
- ^ “立憲・泉代表「維新、共産と選挙協力しない」 BS番組で発言”. 毎日新聞. (2023年5月16日) 2023年5月18日閲覧。
- ^ “立民・共産、衆院選へ連携合意 候補者調整は今後の課題”. 沖縄タイムス. (2023年10月23日) 2023年10月23日閲覧。
- ^ a b “なかなか進まない「野党共闘」何が問題か”. 毎日新聞. (2019年11月22日) 2019年11月22日閲覧。
- ^ “参院選のニュースでよく聞く「野党共闘」ってどういう意味?”. 選挙ドットコム. (2019年6月21日) 2019年11月22日閲覧。
- ^ a b [https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/73379.html “徹底分析 “野党一本化”は成功?失敗?”]. NHK. (2021年12月8日) 2021年12月8日閲覧。
- ^ “接戦区を増やしたが勝てなかった野党共闘 2021年衆院選の分析 | | 菅原琢”. 毎日新聞「政治プレミア」. 2023年9月19日閲覧。
- ^ “野党4党 衆院選で訴える共通政策 市民グループと締結”. NHK. 2021年9月24日閲覧。
- ^ 立憲民主支援を明記。国民との連携にも含み―連合基本方針2020年09月17日公開 2020年09月20日確認
- ^ 「衆院選、立民と共産党の接近は非常に残念=芳野連合会長」『Reuters』、2021年10月22日。2021年10月25日閲覧。
- ^ 「連合、参院選は支援政党を明示せず 共産との共闘候補は推薦もなし」『朝日新聞DIGITAL』朝日新聞社、2022年1月21日。2022年1月24日閲覧。
- ^ 機関紙「港湾労働」2017年11月号(第1328)
- ^ 国民連合、総選挙での推薦決定。「野党統一」候補支持も(2021年10月)広範な国民連合公式サイト。
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