正宗敦夫による出版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 08:34 UTC 版)
『地下家伝』は初版成立後、数回の改定・補遺を経て安政年間に最後の改訂が行われ、そう多くはないが写本が残されている。ただし、印刷ではなく毛筆によって写されたためか、写本によって誤字や欠落、巻構成の異同がある。 昭和13年(1938年)、国文学者の正宗敦夫がその当時残存していた写本を編集して出版したが、参考にした複数の写本の間にも文字の違いや巻構成の違いが見られた。正宗版の『地下家伝』で第31巻が欠番とされたのはそのためである。また、安政以降改定がなされなかったため、最後の改訂から明治維新により地下身分が消滅した時点までの当主が判らないという欠点もある。
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