欠番エピソード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 01:02 UTC 版)
いわゆる封印作品として欠番となったエピソードが存在する。 マリネラの吸血鬼 単行本第4巻の第15刷まで作品番号12番として収録されていたエピソード。 この作品はレギュラーキャラクターであるタマネギ部隊が初登場する作品であるが、第16刷以降、魔夜の別作品に差し替えられた。このことについて白泉社や魔夜からの公式な説明は長らくなかった。このため欠番になった理由について「作中に差別用語が使用されていた」、「ナチスをネタにした場面が問題視された」などの憶測があったが、2011年2月6日に開かれたトークショーにて魔夜本人が「当該エピソードはアガサ・クリスティの短編『ラジオ』を下敷きにしているため、どこかの大学のミステリ研究会から著作権侵害で訴えると言われたため、編集長と相談して欠番にした」と述べている。 なおアニメでは差別用語と思しきものをカットしたり、ストーリー展開を一部改変した状態で放送されている。 第16刷以降では第4巻に収録されていた作品番号13番以降の番号が1つずつ繰り上がり、さらに元々作品番号をつけずに発表されたエピソード「スターダスト」に新たに番号を割り振ることで帳尻合わせが行われ、「マリネラの吸血鬼」は闇に葬られた状態になった。そのため、現在の単行本ではタマネギ部隊は何の説明もなく唐突に登場することとなった他、後エピソードのギャグの幾つかが理解不能になっている。 文庫版第50巻において、クリスティー社の承諾を経て再録されることが決定。外された経緯も書下ろしにて説明されている。再録に当たり、作中の差別用語(「きちがい」→「ノイローゼ」)やナチスの描写(ハーケンクロイツ→鉄十字)は修正された。
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