機械・機関
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 23:23 UTC 版)
熱エネルギーを運動エネルギーに変換する機関は、温度と気体の体積との相関関係を利用しているため、気密性が重要な要素となる。ガソリンエンジンなどの内燃機関では、可燃混合気に着火し燃焼させることで体積を急激に膨張させた気体がシリンダー内のピストンを押し出し、運動エネルギーに変換している。このとき、シリンダー容器内から気体が漏れるようでは効率が悪くなるため、ピストン部にパッキングを施したりクリアランスを調整することで気密性を高めている。 冷蔵庫・エアコンのように気体の減圧を利用する装置の場合は、圧力を変化させるコンプレッサー部と、実際に脱熱を行う部分とを分ける必要がある。そのため、全体を連結する管路を含めて気密性を持たさなければならない。この概念を大規模にしたものに化学プラントがある。ただしその目的は多種多様な条件設定に及び、容器内の圧力を減圧弁により加圧、減圧し、パイプライン(配管)、調節弁、コントロールバルブで配管を結合したプラント間のネットワークなどは、高度な気密性が求められる。
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